sevendays23
2022-08-04 18:58:48
1201文字
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103巻SBSネタ※ネタバレ注意

高まってがーっと書いたもの。ワノ国の好物について

「ワノ国で一番気に入った食い物を明後日作ってやるから一人一人言いに来い、もちろんレディファーストだ」

「わーい!!」

出航後しばらくして。料理人がそんなことを提案した。仲間たちはキラキラと顔を輝かせる。ワノ国の料理はどれも美味しかった。しかも、明後日ということはかなり気合を入れて作るようだ。

「おでん!」

「寿司」

「レディファーストだっつったろ、バカマリモマリモ」

「あぁん!?女好きメロメロコック」

「あぁん!?」

「たまには船長ファーストしろ!」

「船長は三番目だ。ナミさんとロビンちゃん優先」

「ぶーっ」

いつもの通りのいざこざを通り過ぎて、料理人はくるっと女性陣の方を向いた。

「さぁて、レディたち。ご注文を」

「私はお汁粉かしら」

「あぁ、さすがナミさん。それはマストだな」

「異議ナーシ!」

料理人の言葉に、一味は納得した。なんだかんだ、お汁粉にはよく振り回されたが、振り回されただけ、彼らはお汁粉が大好きになっていた。

「ロビンちゃんは?」

料理人がニッコリ彼女に笑いかけると、考古学者も微笑み返してきた。しかも、とびきり優しい、ちょっとだけいたずらっぽい笑みだった。

「サンジ、私が最初にちゃんと食べたワノ国のお料理って何だと思う?」

「へ?」

料理人はぱちくりと瞬きした。花魁修行中ではきちんと食べてはいなかったんだろうか。なんて逆に心配してしまう。しかし、そんな心配で眉を下げた料理人を、茶目っ気を込めた笑顔で見つめ返す。

「あなたのおそばよ」

「え」

「しばらく食べられてなかったあなたのお料理が、まさかワノ国で一番美味しかったものになるなんて、ワノ国のコックさんが怒ってしまうわね」

「あ、その、ロビンちゃん」

まさかの返答で料理人はたじろいだ。次に発表する順番じゃんけんをしていた野郎どもはぽかんとその様子を見つめる。

「無事に帰ってきたあなたが作ったおそばは、最高だったわ」

彼女はウインクして言った。料理人は顔を赤くして、なにか愛の言葉を叫ぼうとしたが、

「えーっ、ロビン、サンジのそば食ったのか!?ずりぃぞ!」

「あんた捕まってたときでしょ」

「それならもっとずりぃ!!」

「へへーん、おれも食ったー」

「ええっ、ウソップもか!?」

「おれもだぜぇ」

「なるほど、一部しか食っとらんのか」

……いつの間に」

「あら、ゾロさん羨ましがってますねぇ。私も非常に恨めしいです、オバケだけに、あっ、なんで殴るんです!?」

ぎゃーぎゃーと輪唱のように騒ぎ始めた一味に、料理人は頭を困ったようにポリポリかいたが、考古学者はニコリと笑う。

「また最高のおそば、楽しみにしてるわね」

「よ、よろこんでぇ!!」

結局は考古学者が笑顔でいればいいとばかりに、彼は目をハートにして喜んだのだった。