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sevendays23
2018-03-23 22:53:24
14611文字
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性癖アラカルト*その3 熱ネタ
これでおわりです。友人改めて誕生日おめでとう
「うう
……
」
どこかの石畳の倉庫。微かな呻き声をあげながら考古学者は覚醒した。海楼石の錠で手足を縛られたまま横たえられ、酷く体が濡れている。
「ここ、は
……
」
辺りを見渡す。中にはたくさんの積荷が積まれていて、すべて海軍のマークが描かれていた。どうやら、海軍に捕まってしまったのだ。考古学者は顔を曇らせる。
「なぜ」
だが、その思考と同時に気づいてしまった。積み荷の先にぐったりと仰向けに横たわる濡れた肢体。思わず息をのみ瞳を見開いた。
「コックさん!!」
金切り声をあげて、海楼石の手枷と足枷で動かない体を這いずらせた。思考がタイミングよく記憶を重ねる。
ーーロビンちゃん!!あぶねぇ!!
近づけば、サニー号の情景と焦った声が浮かぶ。海軍と戦っていたとき、敵が無意識に海側に寄っていたのに彼女は気づかなかった。大砲と共に揺れる船。料理人の必死な声。
ーーが
……
!!
彼まであともう少し。銃声と弾けるような強い水音。抱き抱えられたままバランスを崩して落ちていく。海の中に落ちていく
……
。
「コック、さん」
彼女はついに料理人の元に着いた。濡れてうねった金色の髪の毛の間から、固く閉ざされた瞳と弱く息を吸い吐きする口許が見える。肩からは出血していて、とくとくと紅が溢れ海水が染み込んでいるのがわかった。
「しっかりして!」
考古学者は肩で料理人の体を揺らした。彼女は酷く焦っていた。彼は自分のせいでこうなったようなものではないか。そう自分を責めながら。
「う
……
」
すると、けほり、と少し水を吐き出して、固く閉ざされた瞼が震える。ゆっくりと薄水色の瞳がぼうっと見開き、彼女を見る。
「ろびん、ちゃ
……
」
料理人は、ぼやけた視界で彼女の表情を見て、たちまち顔をこわばらせた。彼女は覆い被さるように、料理人の額に向かって頭を垂れている。何故かぼうっとした頭の彼は状況がまともにのみ込めなかった。
「どうし、たんだい
……
かお、暗ェ、よ
……
」
「わた、し」
考古学者は、弱々しい声で何かを噛み殺すように言った。料理人はその声を異常だと思い、言葉を紡ごうとしたが。
「わたしの、せいーー」
「え
……
」
驚きに一端口を閉ざす。どうしたの、何があったの、そんな言葉を返そうとする前に。
「そこまでだ」
「う」
「
……
っ」
嘲笑うような低い声。考古学者は、ぐいっと海兵たちの腕に体を強く引っ張られた。料理人の体は彼女から引き離され、マントを着た大きな海兵に傷ついた方の腕を捕まれぶら下げられる。う、と痛みにこらえた声が漏れた。
「麻酔銃も効いてるようだ。それにわざとこの男を多目に海に沈めてやった甲斐があったなぁ
……
ニコ・ロビン」
「何をするの!コックさんをはなして!!」
「嫌だ、よく見てろよ」
「
……
っ、は」
大きな手で首元を捕まれて堅い石壁に叩きつけられる料理人。少し息を奪われ、苦しそうな声を漏らした。手足は既に枷と麻酔のせいで無抵抗だ。嫌な予感が頭を掠めたが、どうにもならない。されるがまま。
「お前が仲間を大切にし始めた、そう噂には聞いていたぞ、ニコ・ロビン」
「
……
っ!」
「コックさん!」
「だが、こんなに簡単に顔が歪むとは。もっと、歪めたくなるじゃねぇか」
じわりと壁に紅が擦り付けられるのを見て、考古学者は焦る。一方で大男のなめるような視線が、料理人を見た。黒い影が、料理人を覆い尽くす。
「お前がきちんと苦しめば、ニコ・ロビンに手を出したりはしねぇ」
「
……
っ、ロビンちゃん
……
目を、とじて、て」
「おっと、目を閉じたらこいつを殺すからな、ニコ・ロビン。閉じなきゃ拷問だけで済ませてやるよ」
「やめ、て」
そんな脅しをかけられては、考古学者は瞳を閉じられなかった。料理人の顔が苦しみながら焦りを帯び、瞳が大きく揺れながら見開かれた。男はにやと笑って部下を呼び寄せた。男の左手に何か、紫の手袋のようなものがはめられる。
「これは、ある毒がたっぷり染み込んだ手袋だ」
「
……
!!」
「わかるか?首に擦り込めば擦り込むほど、そのぶんだけ酷く苦しみながら発熱するんだ
……
」
ぽたり、と毒液が床に落ちしゅっと音をたてた。考古学者は絶望した顔にしかならない。料理人は唇を噛んだ。
「わたし、に」
「嫌だね、そんなことしたらお前が絶望できねぇだろ?」
枯れたすがるような声色が響き渡ったとしても男はそれを喜ぶだけ。ゆっくりと右手が料理人の顎をつかみ、毒の左手が仲間の首筋に近寄っていく。考古学者はやめて、お願い、私にしてとひたすらに懇願する。
「ロビン、ちゃん」
だが、たちまち言葉をやめざるを得なくなった。近づいていく手の平越しに、料理人の顔が見えて。強ばった笑顔が見えて。
「大丈夫、だから」
考古学者は、首を横に振った。唇を噛んだ。くしゃくしゃの顔になった。大丈夫なはずがない。きっと、苦しいに違いない。それでも、
「泣かない、で」
彼は必死に笑顔を作っていた。男の手の中に無抵抗で囚われているのに。今から、拷問されようとしているのに。
「コックさーー」
何か考古学者が返す前に。なんでそんな私のことばかり、そう返す前に。手袋がついに料理人の肌に一度だけ触れた。考古学者は、息を飲んだ。
「
……
っ
…
!」
激痛。顔が歪む。しゅっ、と鈍い音と共に、冷たい感触がした。左手がわざとらしくじわりと離れる。触れられたそこはぴきりぴきりと音をたてて紫の斑点が現れ、白い首を蝕んでいくのがわかる。
「
……
悲鳴はあげないのか?」
だが、声が響かない。悲鳴ひとつ。男は嘲笑うように右手で顎をつかんで彼を見下す。彼の表情は噛み締め耐えるように強ばっていた。
「
……
っ
……
ことわ
……
る」
料理人は視界の端に泣きそうな考古学者をとらえていた。本当は、たった一度なのに苦しくて苦しくて、声をあげたくて仕方がない。でも、あげてしまえば、彼女は酷く苦しむだろう。だから、虚勢と共に必死に飲み込んだ。でも。
「ダメだな」
男はそれで満足しなかった。左の指がぬるりと容赦なく彼の首を掴む。
「それじゃあ」
「
……
っ!!
…
う
…
ぁ!!」
ついに、呻き喘いでしまった。一瞬だった掌が不意に食い込み首を覆った。酸のように痛い毒が一気に流れだし、きつく鈍い痛みを味わうはめになる。
「
……
ろび、んちゃ」
一瞬で後悔が押し寄せ謝罪をこぼそうとするが、それどころではなかった。にたりと笑う男は手を緩めないし、離さないどころか。
「う、く
……
!?」
「そうだ。そうしねぇと」
指で引っ掻くようにされたり、血管に強く這わせるように絞められる。ぴきぴき、と紫が首や頬に広がっていく。
「
……
う、
……
ぁぁっ
……
!!」
「ニコ・ロビンがいい顔にならねぇだろ?」
冷たくて痛い毒が肌にしたたり、シャツの中にまで伝って入っていく感覚がする。堪えているのに、喉を反らした苦しい声が勝手に溢れだした。痛い毒手から離れようと体をねじり動かそうと一度はする。でも、そうすると考古学者が危ない。思考は彼の動きを止め、ただただ苦しみを飲み込むだけにしてしまう。
「い、や」
考古学者は瞳をそらそうとした。でも、そらしてしまえば仲間が殺される。でも見たくない。なんで、優しい仲間が。ぐちゃぐちゃと言葉が頭に混じる。
「もう、やめ、て」
「いやだ、もっと見せてやれ」
考古学者の弱々しい声は男を煽った。はぁ、はぁと荒い息を溢す料理人を休ませまいと宙に掲げる。
「う、ぁ
……
!!!」
「毒に蝕まれる、仲間の姿をな」
空の上。料理人の首を片手で掲げ、絞め、毒を何度も擦り込み続ける。無抵抗の仲間がひたすら苦しみに溺れさせられ繰り返し喘ぐ姿。首を垂れることすら許されない考古学者の顔が、どんどん青ざめていく。
「どうだニコ・ロビン」
しばらくして、男は、ぐらりと料理人を前にかざした。考古学者は、蒼白な顔で仲間を見つめることしかできない。
「もう、そろそろだぞ、じっとみろよ」
「
……
はぁ、っ」
一方的にされるがままの攻撃に、息継ぎと共に体がもう苦みに時折跳ねることしかできない。頭の芯が何かにじわじわと侵されていく感覚。でも、仲間のことだけは放さなかった。
「これで」
それが男をよりあおった。にやりと笑って料理人を再度壁に縫い付けその痛みに歪み続ける顔をあげさせる。
「最後だ」
考古学者の表情を、見る前に。少しでも、励まそうとする前に。ぬるりと手袋が料理人の首を撫で回した。毒が、その生地から絞り出される。滝のように。
「
…
っ、
…
ぁ
……
!」
激痛。最後の掠れた声。熱が頭を侵し、視界が曇り揺らいていく。体の節々がきしきしと錆びたように痛み始めた。手のひらを当てがわれ絞められ続ける首が、苦しくて息を通してくれない。
ーーロビン、ちゃん。
料理人は、苦しみの海に溺れ失せていく視界の中で、思った。彼女の表情は何一つ見えない。もう。
ーー悲鳴、あげて、ごめ、んな。
でも、きっと。自分が苦しみ叫んでしまったせいで、優しい彼女は。
ーーなか、ないで。
ぽたりぽたりと、涙をこぼしているに違いない。苦しみが、二重になっていく。でも、熱さより、息苦しさより。辛いのは、彼女を苦しませた、後悔。そのせいで、意識が、視界が消えていく。がくん、と力が抜けたようにもう一度体が壁を叩いた。
「あーあ、可哀想に」
男が、にやと笑い手を緩めた。彼女は、ぽたりぽたりとぐしゃぐしゃの涙をながし続け、絶望に壊された顔をしたままぽつりと、溢した。
「こっく、さん」
だらん、と力の抜けて垂れた手足。溢れた金髪頭。固く閉じられた瞳。未だ彼を緩く捕らえる男の手の中で苦しみに満ち溢れ、口許から弱々しい息を微かにこぼし続ける。白く細い頚筋は酷く紫に爛れてなお、未だに微かな音を立てながら流れる毒に蝕まれていき、その度顔が苦痛に歪む。
「苦しみ、きっちまった」
「い、や
……
」
考古学者は、ぽつりとこぼした。涙と一緒にこぼした。
「お前の、せいで」
男の言う通りだ。自分の、せいだ。自分を彼が庇わなければ、彼はこんなに苦しまなくてすんだ。悲鳴をあげなくてすんだ。意識を失わずに、すんだ。責める、責める。ひたすら、自分を。仲間の顔を、苦しい顔を、瞳から放せないまま。
「いやぁぁぁぁぁ!!!」
その勝手な事実を味わい続けた結果。いつもは悲鳴をあげない彼女の、子供のような甲高い声が一度、響き渡った。
「くく、いいな」
男はにやと笑う。このまま、彼女をさらに苦しめ壊してしまおうと、次の言葉を放ろうとした。
「ロビン!!」
扉が、開く。誰だ、という前に眼前の腕が伸びた。
「サンジィ!!」
ゴムの拳が、男の横っ面を削り飛ばす。三本の刀が、雷が、獣の拳が、弾が、鎖の拳が、杖のような刀が、一瞬で海兵たちを吹き飛ばした。
「な
……
」
どさり、と料理人が力なく床に取り落ちる。男は頬を押さえた。ばちんと戻った拳の主は、もうすでに眼前に迫っている。
「お前、か」
冷たい声色と鋭い眼光と共に、迫っている。
「ロビンにあんな苦しい声を出させて」
料理人を人質にとろうとした手は、ゴムの足で腕から蹴飛ばされた。
「サンジにこんなひでぇことしたのは
……
!!」
「くるなーー」
毒手袋を盾にしようとしたが、全て後手。
「お前かァァ!!!!」
猛りながらの船長の拳が、男を容赦なく殴り飛ばした。壁に叩きつけられ、白目を剥いた男。船長はそんな男に見向きもしないまま、床に落ちた料理人を片腕で掬い上げ、片腕で敵の中に倒れそうな考古学者を引き寄せる。どちらも、気を失い、壊れた表情。料理人ははぁはぁと荒い息を苦しそうにこぼし続けて船長の腕を揺らし、考古学者は涙を船長の腕に伝わせた。
「もう、大丈夫だぞ」
船長は、そっと二人を抱き寄せて暖めてやった。周りの一味は残りの残党を片付けている。もう、彼らを苦しめる要素はどこにもない。こんなところには元々だがいる義理なんてない。
「サニーで、ゆっくり休もうな」
その優しい言葉に仲間たちが一様に頷いて、手枷と足枷の鍵を奪いきった。
→
サニーに帰った彼らは、アクアリウムバーに二人のためのベッドを作った。だが、たちまち船医によって面会謝絶にされ、ようやく中に入れたのはそれから6時間ほどたってからだった。
「チョッパー、サンジとロビンは!!!」
「しーっ」
ふかふかのベッドにぐったりと体を沈み込ませ、顔を赤くしながらふうふうと口から熱い息を出して寝込む料理人。その表情はいつもの余裕そうな顔と違って酷く苦しそうでいっそう彼らの心配を駆り立てた。
「ひどい熱なんだ。強い毒を繰り返し磨りこまれて、きっと苦しかったはずだよ」
「
……
ひでぇこと、しやがって」
船長はそっと料理人の額に触れながら怒り混じりの声を出した。
「あちいけど、ちゃんと元気になるんだろ、チョッパー」
「命に別状はないよ。でも、休まなきゃ」
紫に荒れた首筋。布団をゆっくりと掛けて隠してやりながら、船医はそう悲しそうに呻く。船長はそっと料理人を撫でてから、ゆっくりと船医の動きに合わせて考古学者の方に移動した。
「ロビンは完全に精神的なショックだ。サンジが目の前でひどい目に合わされるの見せられ続けたんだと思う」
考古学者は、壊れかけた表情のままぐったりと布団に横たわっていた。寝息はまともだが、その苦痛に溢れた顔は悪夢でも見ているかのようで、こちらも一味は悲痛に顔を歪める。
「ひでぇ
……
」
狙撃手は二人の顔つきを見、ポツリとこぼして唇を噛んだ。正義の海軍のくせに、とよっぽど言いたくなるくらいだ。
「どちらもどのくらいに目を覚ますのですか?チョッパーさん」
「サンジは、明日には目を覚ますと思う。体は起きれないけど。ロビンは
……
」
「ん?」
船医の顔がその質問で曇った。船長がいぶかしがる。
「なんか、心配事があるのか」
剣士がずばりと聞いた。船医は頷く。
「さっき、実は少しだけ起きたんだ」
「え
……
」
「でも、みんなを呼べる状態じゃなかった」
彼らの顔が凍りついた。船医は俯きながら説明する。
ーーー
最初、彼女は壊れそうな虚ろな瞳で目を覚まし、ゆっくりと頭を押さえながら起き上がった。船医が安心して大丈夫だからと励ましてもその言葉は届いているのかいないのか。ぼうっとした顔で辺りを見渡す。そして、一点を見つめて顔を青ざめさせる。
ーー
……
い、や
……
。
その視線の先には治療途中の苦しさ一杯の料理人。布団をめくってシャツを脱がして包帯を巻き終え、注射を仕掛けたところだったから、丸見えだったのだ。紫の痣が。刹那壊れた顔をして。掠れた声を繰り返してあげた。
ーーわたし、のせいで、
船医は首を横に降った。でも、彼女は止まらない。暴走したように自身を責めて、髪をぐしゃぐしゃ指先で丸めて、
ーーごめん、なさい
……
っ。 ごめん、なさい
……
!!
謝罪を何度も漏らした。このままでは、考古学者が危ない。そう判断した彼は手早く麻酔を打ち込んだ。彼女は頭を抱えて涙をこぼしていたが、やがて、麻酔に飲まれて布団に伏した。
ーーごめん、なさい。
掠れた謝罪を、保健室に残しながら。船医の心を、ひどく突き刺しながら。
ーーー
「サンジはロビンを守って海に落ちて、そのあとでロビンのせいでひでぇ目に合わされた。だから、ロビンのせいだ」
話を聞き終わった船大工はそう呻いた。
「そう考えてるってことか、ロビンはよ」
「たぶん、そうだ」
船医はポツリとこぼす。悲しそうに、こぼす。
「ごめんな、ちゃんとしてあげられなくて」
やりきれない思いが船医の心の中で揺れていた。すぐにでも苦しみを楽にさせてあげられたらいいのに。
「謝らなくていいよ」
船長は今度は考古学者の頭を優しく撫でながら、彼の思いを汲んだ。
「
……
ルフィ」
「チョッパーは、ちゃんと二人を助けただろっ。だから、そんな顔するな」
船長は口許を緩めて言った。船医は、うるりと涙をこぼしかけたのをごしごし擦る。
「それに今度は、おれたちも手伝えるだろ?」
それを見て、明るい声を放った。船医はぱっと顔をあげる。
「もちろんだよ!サンジの毒は移らないし、ロビンの心が落ち着いたら話を聞いてあげなきゃ」
「だったら、交代で看病しない?チョッパーが治療して、起きたときにいた誰かが話を聞けばいいじゃない。でしょ、ルフィ?」
「ん!それでいい!!」
航海士の提案に船長は頷いた。
「みんなで、二人を元気にするぞっ!!」
一味は船長の言葉に強く声をあげた。
「おうっ!!」
→
「
……
」
最初は剣士だった。椅子をベッドのそばに引きずり、ただみているだけは退屈なのでぐいぐいとダンベルを上げ下げしながら、時折ぐったりした二人の肢体に目を落とす。薬がしばらくは効く筈だからと船医は一端図書館に行ったのが10分ほど前のことだ。
「
……
う」
「あ?」
だが、剣士は料理人の呻き声に瞳を見開く。氷嚢がずるりと彼の頭から落ちた。横に零れた顔から熱い息を苦しそうにぜえぜえと吐き出しはじめている。
「
……
ごめ、ん」
「おい」
額に氷嚢を押し付けてやるが、その息や苦しそうな顔は全く収まらない。首筋は奇妙に紫が躍り、魘されるように口を動かして時折苦しみに喘ぎながら、同じ謝罪を繰り返しこぼしている。これは、悪化したのでは。剣士は焦った。
「
……
誰かチョッパー呼んでこい。コックの様子がおかしい」
「わ、わかった!」
リフトから声が伝わったのかキッチンで慌てるような椅子の動きがした。きっと狙撃手だろう。剣士は落ち着けと示すように溶けた氷嚢をのけ、熱い額に冷たいその手を押し付けてやる。荒い息と共に体は動き、手がそれに合わせて跳ねるのを堪える。こんなに弱っているこの男を見たのはあまりない。
「お前がこうだと」
きっとまたこの男もなにか抱えているのだろう。毒以外に。そう剣士は確信した。
「調子が狂う」
だが、それを解いてやるのは剣士の役目ではないし、互いのプライドが邪魔してできる気はしない。だから、自分はただ、少しでも落ち着くまで側にいてやればいい。
「ゾロ、ありがとう」
あわてて図書室から帰ってきた船医が、料理人のそばに近づき頷いた。
「薬が菌を消してるから少し苦しくなっちゃっただけだ。何も心配いらないからな」
「心配なんかしてねぇ」
「え"っ」
鬼のような顔でそう言われて船医はビクッと怯える。その頃には料理人が少しだけ落ち着いた息を吐き出し始めていた。
→
ーーサンジも、謝ってた?
ーーあぁ。あとは船長がした方がいいだろ。
ーーありがとう、ゾロ!
遠くでそんな声が聞こえた気がした。でも、そんな優しい言葉はすぐに消えて、頭の中で自身を侵し続けていた毒が言葉と一緒になにかささやく。
ーーお前の、せいだ。
ーー悲鳴なんかあげたお前のせいで。ロビンちゃんは。
ーー酷く苦しんだ。謝れ。ばつを受けろ。
それは、自分の声、自責の言葉。ひたすら熱で弱った彼の心を締め付ける酷く優しい彼の感情。曲がった方向に優しい、彼の感情。
ーーお前なんか、仲間に助けてもらう資格なんてない。
ーーお前が、大切な仲間を目一杯苦しめ続けたんだからな。
ーーだから。
彼は、うなされるように熱い頭を抱え、その考えを必死に飲み込んだ。反論の言葉は毒に侵された首に止められ、あのときの悲鳴のように吐き出すことはできなかった。
ーーー
「サンジ!」
どさり、とベッドから逃げるように体が落ちた。料理人はそのせいで覚醒してしまった。その体を抱えあげたのは船長だと薄目の視界でわかった。ここは、サニーのアクアリウムバーか。
「る、ふぃ」
言葉と共にぜえ、ぜえと酷く荒い息が漏れる。体が寒い。酷く寒い。首が焼かれるように痛い。息がしづらくて仕方なかった。
「ろびん、ちゃん
……
は
……
?」
それでも、仲間の心配が止まらない。夢の世界に縛られた体はまともには動かなくて、そこにはいるのだろうが容態まではわからないから、余計に心配になってしまった。
「心配すんな。サンジと一緒にみんなで助けた。心が辛くなって倒れたんだ」
料理人はその話を聞いて唇を噛み顔色を悪くした。船長はその顔をみて表情を引き締める。
「お前もずっとうなされてたぞ。だいじょーぶか」
そう背中をさすってくれる船長。いつもならその優しい言葉に礼がついて出るのに、今日の料理人は異なっていた。
「
……
ごめん」
魘されていたのと同じ謝罪が、ついて溢れた。船長の手がぴたと固まる。
「おれなんかの、しんぱいも、させて」
「なんか?」
船長は、顔を歪めた。料理人は、熱でぼけた頭のままに、言葉を吐き出す。
「おれが、ロビンちゃんをちゃんと助けられなかったから」
まだ息苦しい気管を無視して、自分を責める言葉を吐き出す。
「おれが、苦しさに負けて、何回も悲鳴なんかあげちまったから」
額に手を当ててひたすらひたすら魘されたように吐き出す。
「そのせいで、仲間を苦しめきっちまったから」
ぜぇぜぇと弱々しい息が漏れたとしても。
「おれは、罰を、受けねぇ、と。くるしま、ねぇ、と」
彼を抱える船長の掌が強くなっていくのにすら気づかないまま。
「みんなから、ほっとかれたら」
ひたすら、離れていこうとする。
「みんな、ロビンちゃんに、集中できーー」
仲間のためと称して、自分を突き落とそうとするーー
「ふざけんな!!!」
ごちん、と冷たい頭が料理人の額に当たる。言葉が、途切れる。黙って聞いていた船医は焦って飛び出してきたが、船長は聞かない。
「こんなに熱くて苦しいサンジをほっといてロビンが喜ぶわけねぇだろ!」
「
……
っ、でもーー」
「でもじゃねえ!ロビンはサンジが仲間で大切だからしんどくなってんのに!何でもっとお前が苦しまなきゃいけねぇんだ!!」
船長は強く言葉を放ちながら、
「なんで勝手に全部お前のせいにするんだ!!」
両腕で料理人を揺らし続ける。
「サンジがしんどくて悲鳴あげちまったって、それはお前を苦しくした奴がわりぃんだろ!!」
料理人は、船長の腕の中で一方的な言葉を聞き続けた。でも、
「お前のせいじゃねぇし、謝る必要だってねぇ!」
同じ一方的でも、少しも苦しくならなかった。
「サンジは苦しいの耐えて頑張ったんだ!それを否定なんかすんな!!!」
「
……
ルフィ」
料理人はぐっと唇を噛み締めた。船長の言葉が染みたからか、反論の返事はこない。
「それにな、お前が言う通りだったら、おれ達もばつ受けなきゃいけなくなるだろ!!」
「え
……
」
料理人は驚いて気の抜けた声を出した。船長は鼻息を吐き出す。
「サンジも大切な仲間だろ!!だから、ほっといたら苦しんじまうからそうなる!!!」
「
……
!!」
「だろっ!!」
料理人は、ぽかんと固まってしまった。グシャグシャに見える船長の論には、筋が通っていたから。
「サンジ!!」
彼は抱き上げられ、ふかふかの暖かいベッドに戻される。もう、何一つ反論も抵抗もできなかった。
「お前がいなきゃロビンはちゃんと元気になれねぇ!だから、起きたら謝る以外の話するぞ!」
「
……
っ」
畳み掛けるような言葉に少し悩んだ顔をする。話したいのは事実だ。でも、果たして自分がしたところで。そんな考えがよぎったが。
「いっしょに!!!するぞ!!!」
船長は、目をそらさなかった。しかも的確にこちらの思考のもやりとした塊をついてくる。
「
……
わかった」
料理人は、ついに降参した。
「
……
たの、む」
「ん!!!」
船長は当然だと言わんばかりに鼻息を荒げ、布団をそっとかけ直した。
「サンジは優しすぎるから、怒るのたいへんだ!」
「エッエッエ、みんなも喜ぶぞ」
「笑うなよ、ドクター
……
おれは優しか」
「やーさーしーいーんだ!!」
「うるせぇ
……
」
耳を塞ぎながら、気づく。船長の怒声を聞いてか、扉のガラスにヒョコヒョコと影が見える。責めすぎた頭の熱が、少しだけ冷めた気がした。
「でも、ありがとう」
「しししっ!」
→
「
……
ん
……
っ」
「あ!サンジ君、おはよう。今度は魘されずにすんだみたいね」
「ナミ、さん」
麗しい航海士の柔らかい声がした。どうやらいつのまにか寝入ってしまっていたのか。船長にしかられてから、長い間経っていたような。まだ頭は熱くぼんやりとして体は動かなかったが、そのお陰で少し心は軽い。
「ルフィもチョッパーとあんたたちに夜通しついてたのよ。起こすって約束したからって。夜更かし苦手なのにね」
「
……
バカ」
ぐがーといびきを側でかいて、誰かに毛布をかけられて眠っている船長に料理人は呆れた息をつく。
「ってことは、ロビンちゃんは、まだ
……
」
「ええ。あんたもまだなんだから暖かくしてなさいよ。なんかほしいものある?」
「お水だけ。ごめん」
「ごめんは余計」
待ってて、といいながら航海士は席をあとにした。料理人はちらと考古学者の方をみる。さっき起きた時はまともに見えなかった顔。当然だが表情はまだ壊れたままで全くいい顔ではない。ずきんと心が痛んでしまう。
「えーと、こんなもんか
……
あ、サンジ、おはよう。大丈夫かよう。熱くてうなされてたって」
「大丈夫じゃねぇだろ。まだ首に紫のたくさん残ってるじゃないの」
すると、考古学者のベッドの奥に、狙撃手と船大工の姿が見えた。時折元気づけるようにさすってやりながら、メジャーで考古学者の枕を測っている。料理人は首をかしげながらも、
「
……
少し息苦しいくれぇで大丈夫だよ、心配かけた」
「バカ、おめぇの少しは少しじゃねぇんだよ」
「そーだ、たぶんおれさまにとってのだいぶだ!痛くて苦しくて、ぐえーって気絶しちまうくらい」
「
……
大げさ。それより、何してたんだ。そんなもんもって」
ゆっくりと気だるそうにその首を傾ける。船大工がぴたと額に触れてまだあちぃと呻いてきた。狙撃手は手のひらのメジャーをもとに戻している。
「チョッパーが朝飯食ってるからさぁ、ナミが看病頼まれたんだ。おれたちも飯食い終わったから枕の採寸してる」
「寝やすい柔らかい枕作ってやるんだよ。おめぇとロビンにな」
「
……
おれぁべつに、でっ」
「二人ともが魘されねぇくらいいい夢見られるからまってろよ」
「そうだ、おれたちがんばるからさ!!サンジはちゃんと休んでくれよ!」
「へいへい、ありがとよ」
わしわしと頭を撫でられてそう遮られると、料理人も頷かずにはいられなかった。
「あんたたちちゃんと静かに測ったんでしょうね
……
」
「測ったって!じゃ、あとでな!サンジ!」
「おう」
入れ替わりにかちゃりと扉を開けて、航海士が戻ってきた。冷たいお水のグラスをそっと料理人に手渡す。料理人は少し体を起こした。
「ありがとう。ナミさん」
「飲んだらもう少し寝とくのよ。ロビンにそろそろ動きがあるかもしれない」
「
……
うん」
こくり、と冷たい水を口に含みながら料理人はうなずいた。
→
ーーお前のせいだ、ニコ・ロビン。
暗くて聞き覚えのある、嘲笑うような声がした。例の海兵の声。闇に覆われたような声。
ーーお前がいたから、この男は苦しんだんだ。こんなに酷く。まだ、熱も下がらないぞ。
首をつかまれ、力なくぶらさげられる料理人が浮かんで消える。考古学者は、頭を抱えた。唇を噛んだ。それでも闇は離れない。鈍い声は離れない。
ーーそれにお前がいるから、落ち着いて寝られもしない。だったら。
闇が、手のひらを広げて待っている気がした。彼女は、心を痛めた彼女は、正常な判断ができなかった。
ーーお前は、どうするのが正解だ?
考古学者は、闇の方に歩き始めた。吸い込まれるように、歩き始めた。
ーーー
考古学者は、うっすらとした瞳のまま起き上がった。ふう、ふうと荒い息を吐き出す苦しそうな料理人が隣に見える。他は視界に入らない。布団に隠れた爛れた首の紫はあのときより少しだけ薄れていたが、彼女の心をさらに抉るのには十分だった。
「い、や」
ぽつりと呟いた彼女は虚ろな瞳のまま、歩き出そうとする。
「ごめん、なさい」
謝罪をひたすらこぼしながら、今はもういない筈の敵の方に歩き出そうとする。
「いか、ないで」
だが、苦しそうな声がそれを止めた。考古学者は戸惑いゆっくりと振り向く。料理人が、布団越しからこちらを弱々しい瞳で見つめていた。
「
……
コックさん」
「いか、ないで。ロビンちゃん」
料理人は繰り返し同じ言葉を吐いた。ベッドから動かないことを見ると、まだ完治していないし苦しいのだ。考古学者の顔がさらに青ざめる。
「ダメよ」
考古学者は俯き、悲しげに首を横に振った。歩き出す。彼に背を向けて、歩き出す。
「わたしは、あなたを、苦しめてしまうから」
「ちが
……
」
「もっと、苦しめる前に」
「ちが、うんだ」
扉の方へよろよろと歩みだそうとする。
「どこかに、いかなければーー」
「
……
ロビンちゃ、んっ!!」
料理人は、体を無理に起こして考古学者を追おうとした。だが、その体はベッドを揺らすだけ。考古学者は悲しげに壊れた笑みを浮かべ
ふらりと体を揺らし、離れていく。
「サンジさん、大丈夫です」
「
……
っ」
強い手に押さえられ、料理人は布団に沈む。
「我々が、ここにいる限り」
考古学者は、はっと息を飲んだ。
「どこにもいかせたり、しませんよ」
音楽家が彼女の目の前に静かにふさがっている。
「ね、ルフィさん」
「当たり前だ!!」
船長が、料理人をそっと抑えていた。
「一緒にって、言っただろ!」
ほうっ、と彼は安堵の息をつく。一方で考古学者は、顔色を暗くする。自分にはそんな資格はない、と。
「ルフィ」
「ダメだ」
船長はきっぱりと遮った。まだ何も言っていないのに、行動が読まれている。考古学者は焦る。体を凍らせる。
「わたしが、私がコックさんを」
「ロビンのせいじゃねぇ」
「ちがう!!わたしのせいよ!!わたしが、いなけ
……
」
「ちがう!!」
船長は考古学者の肩を揺らした。音楽家は手早く心配そうな料理人の方に周り、そっと額に手を触れさせながら成行を見守る。
「サンジは、お前と同じことしようとしてたんだぞ!!」
「え
……
」
思わぬ船長の言葉に、ぽろりと驚きの言葉が漏れた。
「熱くて苦しいのに、ロビンを治す方に集中しろって。ロビンが倒れたのはおれのせいだって、どっか行こうとしてたんだぞ!」
「違うわ!!!」
考古学者は強い言葉を吐き出した。船長は、確信を得たようにきっと彼女を見つめる。
「だったら、お前も違うだろ」
「
……
!」
「サンジがしんどいのは、ロビンのせいじゃねぇ」
料理人は、静かに船長の言葉を聞いていた。
「だから、どっか行く必要なんかねぇ!!」
船長の言葉は、責めすぎた彼女の頭を落ち着けようと、すうっと入ってきた。だが、考古学者は、首を横に振った。
「でも、ルフィ」
「
……
なんだ」
「私は、コックさんに、何もしてあげられなかったの
……
」
考古学者はポツリとこぼした。まだ心のなかに引っ掛かるものがある。それは、
「あんなに、苦しんでいるのに」
「うん」
「なにも、できなくて
……
わたし
……
!!」
ひたすら、苦しんでいるにも関わらず彼に助けられてばかりで。自分がふがいなくて、より自分のせいだと思ってしまったこと。
「
……
そうなのか?」
だが、船長は肯定せずに静かに問う。
「サンジ」
ここからは、彼の出番だというように。
「そんなこと、あるわけねぇだろ」
名を呼ばれた男は、優しい口調で首を振った。
「あったかくて、優しくて、笑顔が素敵で、物知りで」
船長はわかっていたというように口許をにっと緩める。
「でも、一人で頑張りすぎちゃうロビンちゃんが一緒にいたから、いや、いるだけで」
料理人はその笑みに答えるように柔らかく笑い、胸を押さえた。
「おれは、どんなに苦しくても、耐えきれたんだ」
考古学者は、唇をぎゅっと噛み締め、こらえる顔をする。
「だから、おれのせいで、ロビンちゃんがどっか行っちまうなんて、耐えきれねぇ」
おれのせいで。考古学者はそれにひどく引っ掛かった。首を横に振る。震える声で喚く。
「ちが、うの。あなたの、せいじゃ」
「
……
でも、もし、そうじゃないなら」
料理人はその答えを予想していた。だから、ベッドの上で息をついて、また笑った。
「どこにも、いかないで」
船長はししっと笑って、ぐすりと涙をすすった考古学者の肩を叩く。
「わか、った」
考古学者には、すべて伝わっていた。責める自分をはね除ける船長含む一味の気持ちも、彼の包んでくれるような優しい気持ちも。
「わがっだ
……
」
すとん、と膝がおれて、彼女はポロリと一滴涙をこぼして床に座り込んだ。闇が、消えていく。仲間の姿が、まともに視界に入り始めた。
「じゃあ、サンジさんの隣で寝てましょー!ロビンさん!バイオリンをとってきます!」
「みんな、一緒だ!呼んでくるから、布団にいろよ!」
「
……
ええ」
人差し指の先で涙を拭いながら、彼女は音楽家の手を借りて再度ベッドに戻る。料理人はほうっとした息をついて、額に手のひらをぶつけていた。
「コックさん、私」
戸惑うようにふわりと咲いた手のひらが、料理人の額に触れる。熱さを感じる。
「
……
手を握って」
「
……
え」
「しんぱい、だか、ら」
料理人はとろりと瞼をとろけさせた。考古学者は、ほっと息をつく。
「もう、どこにもいかない、約束するから」
「
……
ん」
「寝て。無理してるんでしょう」
きっと、彼女が起きたときに声をかけようと、熱を押して少し起きていたに違いない。どこまで、優しいのだ。考古学者はそう思ったが、言わなかった。
「でも、みんなに、あらためて、お礼」
「
……
私も、言いたいわ。一緒に」
「いっ、しょに」
料理人が、明らかに反応し嬉しそうに微笑んだ。考古学者もふっとほほえむ。
「ええ、だから」
ふわりと能力で布団をかけ直して。
「おやすみ」
一緒に言うと約束したから。ここでの彼への礼も飲み込んで、彼女はそう柔らかくささやいた。
「フランキー!枕できたな!」
「おうよ、スーパーな
……
、あれ?」
「ふたりともねてるぞ
……
」
数分後。船長と音楽家、そして一味が戻ってくると、彼らは顔を見合わせて笑う。手のひらが枕元で咲き、料理人の手のひらをぎゅっと握ったまま。二人とも心地良さそうに眠っている。
「
……
大丈夫、そうね。ドアで聞いてた通り」
「
……
よかったでーす!」
「じゃあ、枕を」
「差し込んどいてやるかな」
「そぉっとだぞ!」
「おれもねるーっ!!!」
「うるさくすんな」
仲間たちは安堵の反応を見せて、彼らと一緒に休んだり、ゆっくり休むのを手伝ったりしてやるのだった。
<end>
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