はじめに
まず言っておくことは、私は素人で趣味で漫画を描いてるだけのいちオタクです。
そして
描くひとの数だけやり方があります。
私のやり方は「私に合っている」「私のやり方」
でしかないので、へぇ~そういう人も居るんだな~という感じで、うす~~く 参 考 程 度、にしといてください。
──────────────────────
全体の話
具体的な描き方
…を一旦置いといて、まずはざっくりとした全体の話なんですが。
「どこをゴールにするか」
描くのが速いでいえばバースさんが相当速いほうのかた(尊敬✨)で御本人にもそうお伝えしたんですが「雑なのでできてるんです~💦」と仰っていて、そう、そこなんですよ「どこをゴールにするか」の話。
イベントでもお話ししましたが、描き方のスタイルは人の数だけあって、らくがきクオリティーでもいいからとにかくたくさん出力したい人から、1コマ1コマ絵画のように仕上げないと気が済まない人までいろいろ。
前者は、イベント申し込んで雑でもいいからとにかく本という形にしてどんどん次に、という人が多い気がする(私はこのタイプ)
後者は、自分で納得いくレベルの原稿を仕上げてからイベント申し込む、という徹底した人も居る。他にもいろいろ。
どれが正しいとかじゃないんですよ。
本人がどうしたいか、が大事。
そこがブレてるとゴールが定まらないので、いつまで経っても「終わり」に辿り着かないし、目標が定まってないから目に見えた成果が無い、そういう自分や状況に不満や不安が募ってしまう。
この辺がよくわかってなくてブレブレだった頃の私は、無駄に焦ったり不安になったりしてただ時間ばかりが過ぎていく
…みたいなことが多かったと思います。
もうひとつ大事なのは「これは同人誌、趣味です」ということ。
商業レベルならある程度のクオリティーも重要でしょうけど、自費でやってる個人の趣味活動なので!
どこをゴールにしようが自由!!!
何が描きたいのか
どこをゴールにするのか
趣味の活動だしどこまでも自由だけど、だからこそ「自分で決める力」の話になってくる世界だと思ってます。
決めるのも、やるのも、比較の対象も、すべて自分だけです。
あとは、根本的な画力の話。
これはプロの漫画描いてる人たちが話してたことなんですが。
基礎の画力=時短に繋がる
本番でサクサク進めたかったら基礎は少しでもやったほうがいい、っていうあたり前体操~!(自分にブーメラン)
まじで絵がうまいひとは、私などよりもっともっと描くのがめちゃくちゃ速い!
絵で迷わないから。まじで速いです。
私はまだまだ全っっ然なので
…がんばろー!
私は美術的な勉強も全くしてなかったしそういう知識も全く無い、ただの趣味で漫画描いてるだけの素人で。
それでも、とにかく量をこなして描いてひたすら自分と向き合ってるうちに、ちょっとずつここがダメだから次はこうしたらいい、ここはもっと手を抜いていいのでここは頑張る、等のフィードバックが見えてくるんですよね。
才能があるひと、うまいひとは、このフィードバックがとにかく速い。
私は凡人なのでフィードバックはとても遅いけど、でも遅くてもできることはできるな、って思った。
いい部分も悪い部分も全部含めて
自分と向き合う
その上で、次はどうしたいか
行動する
はい、BGの世界に通じるなって思ったんですよね~
ミリしらの私が映画初回ビッシャビシャに泣かされたことのひとつでした。
自分と向き合って孤独に努力を積み重ねた先に自由があるんだよね
…
わかる
…わかるよ宮本大!!!!!!
初めて音聴いた時の雪祈のように積み重ねた時間に感動したし、やりたいことが明確でブレがない自分力、覚悟のあまりの強さに、畏れながら、深く共感もした。
下手でもクソでもマイノリティでも自分の描きたいものをただ描いてきた私に、深めに刺さりました。
趣味に限らず、いろんなことに通じると思いました。
という、ざっくりとした話から、まずは。
──────────────────────
具体的な作業内容について
まず、私はどちらかというと 「プロッター」 タイプです。
先に話を作ってしまってから作画する。
逆に、描きながら話を考えたほうが向いてる人のことを 「パンツァー」 タイプと言うそうです。
漫画でも文章でも同じだそうで。
どちらが自分に向いているかを早めに知ることで、いろんなことがラクになれるのかなって思います。
数個前のジャンルで小説の真似事みたいなこともしていたのですが、その時の経験から、まずシナリオを作って最後まで話を決めてから作画に入ったほうが向いてるなと気付いてから、プロッタータイプの作業をしています。
これはほんっっっとに「人による」と思います。
次に、プロッタータイプの私の漫画作業工程を。
こうすれば良いという話「ではない」です。
私はこのやり方が向いてて【速く】なったので、こうやってます、という話。
「自分は◯◯タイプだからここは合わないけど、ここは何かの参考になるかも」「ここはわかるから、自分でやるならもっとこうするか~」等、あくまで 参 考 程 度 にお読みください。
勿論「まっっっったく参考にならん!!!!ということが分かったという参考になった」もあると思いますよ。
やり方は100人居たら100通り。人それぞれですのでね~
1. 描きたいテーマやシーンや台詞を元に、シナリオ(字ネーム)を作る
台詞、簡単なシーンや表情・心情の説明程度だけ書いた状態。
アニメのアフレコ台本のもっと簡易版、みたいな物。
これで話がほぼ出来上がる。
描きたいテーマ等が決まると脳内劇場で上演されるストーリーの演出をする、って感じ。
筋道立てて話は作ってない。
脳内で自然と上演されるので、どうやって話を作ってるかは具体的には説明できない。
でも台詞の言い方、表情のつけ方はこう!というのが明確にある。
キャラの芝居はコントロールしたいタイプ。
なので、このあとの作画段階で表情の描き方にあまり迷いがないほう。
テーマと肝となる要所は決まってるんで、そこに向けて全体をどう演出、コントロールするか。
たぶん、ざっくりと言えばアニメの作り方と似ているんだろうと思う。作ったことはないが。
私は台詞の言い回し、会話のテンポあたりに時間をかけて、何度も最後まで練るほう。
2. シナリオの状態でざっくりページ分け
出来上がったシナリオを、脳内でざっくりコマ割りをしながら、ページごとの盛り上がりやページめくりをどこにするか等をざっくり決める。
あとで細かく詰めるので、ここではほんとにざっくり。
この時点で大まかなページ数が決まる。
以下に貼った画像は、以前ポイピクとpixivにアップしたE69話の大+雪スポーツバー後隙間捏造漫画
https://www.pixiv.net/artworks/109920065 の冒頭。
ざっくりページ割りまでした状態。
頭の中には既に映像があるので、最低限の会話文+補足だけ書き出しています。
3. 絵ネーム兼下描き
まず「漫画は1ページ単位での絵」というのを念頭に置いて。
ざっくりページ分けされたシナリオ(字ネーム)を基に、一番見せたい絵・読ませたい台詞を決めて、そこにどう画面の展開を持っていくかを考える。
それ以外の部分はいろんな意味でラクをしていきつつ、メリハリをつけつつ、全体の構成を決めます。
私はシーンの切り取り方、見せ方、表情や仕草の芝居の付け方は映像寄りが好みなので、自分好みにどんどん演出していきます。
基本面倒くさがりで何度も同じシーンの絵を描くのが苦痛なので、この時点でしっかり画面の構成を決めてしまう。
2ではざっくりページ分けだったので、ここで多少前後することもある。
デジタル作業ですぐ切り貼りできるので、アイデアがあればどんどん描いて入れ替えたりする。
ここで大事にしてるのは、視線誘導・吹き出しの位置。
極力モノローグを入れず、台詞や表情・仕草や話の流れで表現したいほうでして。
会話劇が好きで台詞が多くなりがちなので、誰が言っているのか、次にどこを読むのか混乱しないよう、スムーズに読めるように、を心掛けて1ページ単位で画面構成していきます。
吹き出し位置は、ミリ単位で最後まで調整。
台詞が少ない漫画なら、もっと自由でいいと思うんですけどね~何しろ多いので
…
https://poipiku.com/8116534/9013210.html
以前ポイピクにアップした進捗が、この段階です。
どう視線誘導したいと思っているか、を追加しました。
人物の視線、顔や体の向き、吹き出しの並び等で誘導しつつ画面を構成していきます。
こうやって
「視線誘導するためには」
「セリフを順に読みやすくするには」
「画面をどう構成すればいいか」
「どう配置すればいいか」
等のやることが決まってしまえば、あとはそれらに近付けるために(出来てるとは言ってない
…笑)動くだけなので、作業がスムーズに速く進められるようになりました、私は。
3と1に一番時間をかけています。
絵もそうだけど、特にココがうまく/速くなりてー!と思う。日々是修行。
実は漫画ってあんまり読んでないほうでして。
舞台演劇や映像が好きで、演出も映像寄りが好き。
描いてるのは漫画だけど、あまり「漫画的」ではないよな~と、ずっと感じてます。
でも描きたいのは、その映像寄りの漫画なんですよね~
というのもあって、絵柄も実写と漫画的な絵の中間あたりを目指して長年やってます。
同じく舞台演劇や映像好きの漫画描きの友人と創作スタイルがほぼ一緒で、「映像で出力がベストだけど、自分にできる範囲の最適な表現手段として漫画を選択している」というところまで一緒。
私以外にも同じようなやり方の人も居ますよ~という話。
…横道に逸れたので、戻して。
4. 清書(ペン入れ)
時間が無い時は3をベースにしてちょっと直すぐらい、な時もある。
前述のポイピクとpixivにアップした大+雪スポーツバー後隙間捏造漫画20数ページ
https://www.pixiv.net/artworks/109920065
は、ほぼその状態です(3をベースにちょっと直した程度)
時間があれば清書。
趣味で自費の同人なので!どこがゴールでもいい!という割り切りをします。
それを自分に許せるかどうか、だと思います。
3で画面構成が決まってるので、あとはもうひたすら描くだけだから迷わないんで速い(私は)
以前は入り抜きがしっかりあるペン設定で描いていたんですが、何度か手首、腱鞘炎をやってしまってからは極力負荷のかからないラクなペン設定にしています。
今はフルデジタルでデータ入稿できるし、印刷も美しいので、印刷できればよい!という心持ち。
趣味で心身に苦痛なく、できるだけ長く、多く(私にはここが重要)描き続けるための、私なりの考え方、やり方です。
5. トーン(グレー)、仕上げ
ここも時間次第。
時間があれば影まで入れるけど、時間が無かったら影無しで最低限のみ。
背景を諦める時もある。
重ねて言いますが、それを自分に許せるかどうか。
私の漫画作業的なゴールは
「イベントまでに何が何でも本にする」
なので、それを達成するためには、どこを切り詰めたり捨てたりしつつどこを優先してゴールにもっていくか、で作業しています。
まずは全体を決め、流れを見ながら余裕があれば細部を詰めていく、というやり方です。
上記の具体的な作業内容で、小さいゴールがいくつも設定されることで、安心材料を増やしています。
1. 話=シナリオが決まる
2. ざっくりページ数が決まる
3. 絵=画面構成が決まる
ここまで決まれば、あとは残り時間でできる範囲の仕上げ度で進められるので心に余裕ができます(私は)
あとはネタを思いついたら、シナリオ(字ネーム)の原型状態のものをどんどん作っていく。
イベントが決まったら、日数や作業できる時間等考えて、ストックされてるシナリオの中から間に合うものを選んでブラッシュアップして、作画に入ります。
というやり方で、ここ7~8年ぐらい?はイベントで本落とさなくなりました。
落とさない描き方をしているから。
クオリティー重視の人にはまっっっったくオススメできません。
再度言いますが、
こうすれば良いという話 「ではない」 です。
私はこのやり方が向いてて【速く】なったので、こうやってます、という話。
「私の」やり方です。
──────────────────────
さいごに
イベントで複数頂戴した「どうやったら【速く】漫画を」というご質問への回答になっているかどうかわかりませんが
…。
作画的なものなのか、作業効率的なものなのか、どの部分の速さを求めてるのかは、人それぞれだと思うので。
一応、作画/作業効率面での私なりの【速さ】は、上記でだいたい説明できているかな~と。
あとは、イベントでもツイッター(X)でも言いましたが、「とにかく描く」「量をこなす」あたりなんですよね。
天才肌の人はこういう段階すっ飛ばしていけるんでしょうけど、わたくし唯の凡人ですので。
それでも量をこなしてるうちに、少しずつでもいろんな土台が出来上がってるんですよ。
んで、ある時を境に、その土台に乗ってグン!といろんなことが「見える」ようになる。
これの繰り返しだと思います。
そしてこの鍛錬に終わりはないんですよね。
どこまでも鍛錬できる。
はい~~~
またDai Miyamotoが過りました~~~~~~
そーゆーことです。
私は「とにかくいっぱい描く」宮本スタイルです。
あと、これも全体の話ではあるんですが、すべてにおいて
「じゃあどうするか」
を常に考える。
ヘタだな~時間無いな~間に合うかな~等、なにかにぶち当たった時にそこで考えを止めずに
「じゃあ今はどうするか。ベストは無理でもどうしたら今のベターで目的達成できるか」
を常に考えて動くことを意識しています。
考えを止めたら何も終わらないから。
始めればいつかは終わるんで。
そして終わらせることによって次の何かに繋がると思ってるし、繋がってきた結果が今だと思ってます。
私の場合は、の話です。
という、とても個人的な【速さ】に特化した漫画の描き方の話でした。
こういう人も居るんだな~~~程度に。
素人が足掻いてる様が、誰かの何かの参考になれば幸いです。
【2023-08-20 19:14:44 ぶらいべったー投稿より】
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.