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著者: 雷歌/らいと
2020-08-22 16:16:00
1299文字
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バンやろ
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【bnyr / 宗翼宗】ツンデレ #とは
【■■■の宗翼宗】
「ツ、ツンデレって言うなー!」
#この台詞から妄想するなら
https://shindanmaker.com/681121
※別倉庫にあったものの再録です
「翼先輩って、ツンデレなんすか?」
「は?」
いきなり、凶悪な顔面に似合わない言葉が出てきて翼は目も口も大きく開いた。食べかけていたパンをも落としそうになる。
時間は昼休み。ライブの打ち合わせも兼ねて、本日はBLASTのメンバーで集まる予定だ。大和と宗介は用事もあり遅れるということで、翼と徹平が先に来ていた。
徹平はいつものように弁当を持参しており、翼は売店で適当に買ったパンとパックジュースだ。
「え、なんて?」
翼は聞き間違いだったろうかと自分の耳を疑って、聞きなおした。
「ツンデレ。違うんですか」
「自分にそんな属性があるという自覚はないけど」
そもそもツンデレというのは女子に似合う属性であって自分にあってもしょうがないだろう。
翼はそんな風に思っている。
一体どうしてそんなことになったのかと詳細を聞けば、クラスの女子がそんな話をしていたのだという。
一個上の佐伯先輩って、なんか巻先輩とその他の人の前だとなんか違うよねー、と。
「なんか、てなに」
「それがツンデレってことになったらしいです」
「ええ
……
俺って、女子の前でツンツンしてるってこと?」
「あ、いや、ツンツンじゃないですけど、クールぶってるって」
ぐさり、と翼の胸に刺さった。
ぶってる、ということはわざとそういう振りをしていることがどうやら女子にはバレているらしい。
この際、そのことはいい。バレているのならしょうがない。
女子に対してとその他に対しての態度が違うのは、自覚していた。
そういう性質がすっかり身に付いてしまったのだ。今更治せと言われても、なかなか難しい。
「でも
……
デレっていうほど宗介にデレてるか?」
デレを表に出さないようにしているつもりだ。関係性を知られたくないから。
徹平は、曖昧な表情を浮かべて視線をあらぬ方向へとやった。
親しい徹平だからこそ分かるような違いが、確かにあるのだろう。
マジか、と翼はぽつりと零して、ため息をつきながらパンを一口かじった。
「だいたい、ツンデレっていうなら宗介のほうだろ」
「え、そうなんすか?」
驚いたように言う徹平に頷きながら返す。
「そう。二人きりだとやたらと顔近いしくっ付きたがるし」
「あ、聞いた俺が悪いんですけど、惚気は遠慮します」
「の
……
ろ、けてたか
……
」
「無自覚やばいっすね」
「やばいな」
親しい人間の前ということもあるだろうが、つい言葉が出すぎてしまう。照れ隠しでとりあえず手に持つパンを一気に食べきった。
パックのジュースを飲みきったところで、宗介と大和も用事が終わったのか姿を現した。
「あ、ツンデレだ」
「よおツンデレ」
「はあ?!」
勢い良く徹平を見れば、同じ勢いで目を逸らされる。
どうやら翼に話をする前に、大和や宗介にも話をしていたらしい。それを、二人は面白がったのだろう。深くは考えていまい。
「おいツンデレ」
ニヤニヤと面白そうに翼のことをそう呼ぶ宗介。
「ツンデレ言うな!!」
嬉しくもない愛称がつけられそうで翼は声を荒げた。
効果のほどは、果たして。
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