ユヤ
2022-12-29 21:55:04
Public ひとりごと・作品語り
 

誰ソ彼ホテル リニューアル /クリア感想

ストーリーが楽しい謎解き脱出ノベルゲームの感想。(途中から、注意書き後にネタバレあり感想になります)

まずはネタバレなしの感想。

「誰ソ彼ホテル(たそがれホテル)リニューアル」
全エンドクリア後、特別ストーリーも購入して読みましたー。

元々通常盤はプレイ済みで、その時も全クリ&特スト買って、けっこう長い間こっそり世界観にハマっていたんだけど、リニューアルされたの知って嬉しくて即ダウンロードしちゃった。
特スト購入のほかに、先が読みたすぎて待てずストーリーキーにも少し課金してもーた。ゲーム応援したいからいいんだけどさ(※本来は時間さえかければ特スト以外は無課金で最後まで無理なくあそべます)
ジャンル的には謎解き脱出ゲームの筈なのに、ストーリーとキャラのクオリティが高すぎ。ほんとすばらしー。
謎解きパートは本気で詰まってもヒント&解答見れるのでストレスなしで遊べるし、逆転裁判っぽい尋問パートもあるので楽しい。
ノベルゲー、逆裁、謎解きギミックがあるゲーム好きな人ぜひ!と言いたいところだけれど、たそほてはストーリーがコミカルかつ結構ダークなので気軽におすすめ〜と言いにくいのが事実。

主人公の「塚原ねこ」はある日、生死をさまよう魂たちが集まる不思議でレトロなホテルにたどり着いてしまう。
自分は何があってここに来たのか?生きてるのか死んでるのか?なーんも覚えてない状態で、同じく生死不明なイケメン先輩やツンツン少女と一緒に働きつつ、次々にやってくるお客さんたちの記憶を覗いて導いたりしつつ、少しずつ自身の謎と事件を解いていくって感じのお話なんだけど、
そもそもの設定が「生死の自覚がない人の魂が集まるホテル」なので、お客さんは事故に遭ってたり、事件の被害者、犯罪者とにかくクセモノが多く、しかも主人公もなかなかの子だから、倫理観がまっとうではないキャラ率が非常に高い。
視覚的なグロはほぼ無いけど、とあるキャラの胸糞事件(婦女暴行)や女性軽視の描写が少なからずあるから、そういうアウトローなのが出てきても、創作物は創作物って割り切って世界観を楽しめる人にだったら超おすすめしたいけど、いくら創作物だとしてもそういうの受け付けない、ガチで無理!きもい!って人には絶対おすすめできないので注意。
後者に該当する方はここから下の文章も読まない方がいいです。
「創作物」として楽しめる人だけ。


ガチでやばい終わってるキャラが出てくるんだけど、そいつと主人公とのやりとりがねくやしいけど面白くって。主人公もネジ外れてるから、波長が合っちゃってんの。
わたし会話が楽しいペアに弱いんやーー。
なんつーの?ケンカップル系じゃなくて、凸凹なのに自然とポンポン会話できちゃう2人みたいな。嫌味すらぽーんってサラッと打ち返してきてお互い笑っちゃうみたいな。
そいつ以外とも、基本的に主人公がコミカルでシュールっ子だから、全体的に会話が面白いの。めちゃ魅力的。この会話の雰囲気、私も吸収してぇー。

あと、誰ソ彼ホテルの語りにくい中毒性っていうか大きな魅力のひとつに「主人公がガチであっち側の人間になる狂気エンディングが存在する」てのは絶対あると思う。しかも、絶望闇堕ちの成れの果て系じゃなくて、素の状態で意志を持ってラインを飛び越える。
もちろんトゥルーエンドは感動するし大好きなんだけど、アナザーエンドはね胸糞悪くなる人と、びっくりしつつ終わってんなーと思いつつも流れる日常に何か救われたような気分になっちゃう人、両方いたと思う。わたし後者www

今やるなら断然リニューアル版。通常版よりもコインとか溜まりやすくて遊びやすくなってたし、お手伝いとか会話とかイベント増えてるの嬉しい。
ボイス増えてるしキャラ動くし、通常版よりもみんなめちゃ生き生きして見えた。
追加シナリオもルリさんかわいかったー。
売り切り系のアプリだけど、定期的に追加シナリオ増えてくれたらいいのにな。そうなってくれないかなー。


ここから先はネタバレあり。



↓↓↓↓






色恋の相手ばかりが運命の相手ではない。
自分の運命を左右する相手こそが、運命の相手だ。
私にとっての運命の相手は・・・大外聖生。

って。ここすごい好き。
「自分の人生に誰よりも大きく影響を残す相手」が運命の人で、それが「心から愛してる人」だっていう場合(C×A)もあれば、
主人公とラスボス、対になる生涯のライバルのような、そういう相手の場合だってあるわけで。

久々に見る大外さんとねこちゃんのやりとり、懐かしかった。相変わらずめちゃめちゃ刺さったー。


4章ラストでねこちゃんと阿鳥先輩と大外さんが、各々の恋愛観を話してバカしてるところ、知ってたのに「あぁ3人がふつーにおしゃべりしてるなぁ」と感慨深かった。
5股野郎&牛丼屋並のとっかえひっかえ回転率&美少女美少年ラブアンドピースっていうぶっ飛んだ内容だったけどw好きなシーンのひとつ。

5章、カネコノの話好きだったからラストちょっと泣けてきてしまった。大外さんと「もし生きて会えたら友達になる奇跡も起こるかも」って話すところも印象に残ってた。アナザーエンド見るための選択肢だったから覚えてたってのもあるけど。

6章と7章は、怖さと不気味さが増し増しになってた。ボイス増えたり画面大きくなってキレイになったからか。
ねこちゃん殴られるところマジでぞわっとしたし、阿鳥先輩の言葉もじーんときた。
ねこちゃんはねこちゃんの顔のままここに来たんだよ のあたりの会話が良すぎる。阿鳥先輩大好き・・・

8章「塚原音子」は章のタイトルも好き。ラストの主題に主人公の名前くるのかっこいい。
トゥルーエンドは大外さんのエグい壮絶ラストと阿鳥先輩の優しさ&最終的にコミカルな感じで終わるの、たそほてらしくて好き。
つーかエンディング後に通常版にはなかった追加ムービーあった!あのイケメン誰!?ホテルの外見がちょっと時間経ってるように見えたし従業員の制服も違ったから、一体何年後のホテルなのかはわかんないけど(もしくは過去?)
これ、たそほて2の可能性あるんかな?作ってくれるんです??
ストーリー進める以外だと売り切りの特ストしか課金要素ないから、普通のソシャゲより集金は厳しいだろうけど2作ってくれるんか?誰だよあのイケメン。いつでも作れるように匂わせとこ?w でもねこちゃん越える主人公と大外さん越えるラスボス作るの大変そう。
まあ2出なくても、SEECの脱出ゲームは凝ってて楽しいので毎シリーズ微力ながら買って応援してます。

んで特スト。
ねこちゃんとルリさんと阿鳥先輩、現世で会えて嬉しかったし、ねこちゃんの久々の男前な釘バット姿見れてよかった。やっぱこのゲームのヒロインは阿鳥先輩。制作秘話も納得のヒロインっぷり。
瑪瑙さんの章で「ねこちゃんと大外は人間じゃなくてこちら側の生き物のようで好きだった」て思われてたんだっけなーこのへん忘れてた。
あたらめて読むの良いね。

ルリさんと阿鳥先輩の番外編、通常版リリースしてしばらくしてから追加になったストーリーだったと思うんだけど、本編での「阿鳥先輩もちょっとアレなところ見え隠れしてるけど気のせい?いや、いい人なのは間違いないんだけど」ていう若干のひっかかりが解消される章だったー。読んでて思い出した。
直接的には書かれてないけど、パンダのぬいぐるみそれは俺ですよって「客寄せパンダで中身のないつまらない人間」て思って生きてたんだよねきっと。そして人間とか物に対してびっくりするほど割り切りがいい、執着がほぼない、恋愛面で若干ズレている。
ねこちゃんからは鈍感という言葉で括られてたけど、この番外編読むと、鈍感っていうより頓着がなさすぎる人というか、この人もまた難儀な心を抱えてるなあって思う。シンプルにしすぎた結果恋愛面に歪みが出てる感じ。阿鳥先輩が本気で執着して未練たらたらだったのは今までサックス(音楽)だけだったていうのもね。
そう考えると、ねこちゃんと大外さんは言わずもがな、実は阿鳥先輩も、世間で言う「普通の感性の人」ではなかったんだなーと。
殺人鬼に対して、普通の人ならルリさんみたいに怯えて近づかなかったり極力話さなかったりするはずなのに、よく考えたら(ねこちゃんは別として)阿鳥先輩「でもお客様だから」って割り切ってふつーに接客してたもんね。異常な頓着のなさが出てた。
各キャラ、いろんな面が見えてくるの本当楽しい。


大外さんについて。
当時も思ったけどやっぱり今も、アナザーエンド&特ストの大外番外編は刺さり方えぐい。ねこちゃんと大外さんは、いわゆる普通の恋には発展しないと思う。けれど、誰よりもお互いの暗い部分まで理解し合える関係で、ライバルから親友になって、気を抜いても付き合える唯一無二の存在ってところから愛情と執着が生まれそうだと思ってる。大外さんは初めて自分を正面からまっすぐ見てくれる塚原音子に出会って、受け入れてもらえて、この関係を楽しいと感じ始めて。普通の愛ではないけれど、なんだかんだ生涯そばにいそう。
親から認められたい、有象無象からじゃなく自分が認めてる人から愛されたいっていう悲しい子供のまま成長しちゃった大人だから、ねこちゃんがそばにいてくれるのはすごく嬉しいのでは。大外さん本人は阿鳥先輩を自分の運命の人だと思ってるけれど、通常版クリア後の制作秘話で「本人は勘違いしてるけど、大外の運命の相手は塚原音子です」て書いてて納得。本人はこれから一緒に過ごすなかで自覚するんだろうか。
自分をちゃんと見てくれる人間ができたことでストレスも徐々に減って、いつか、もしかしたら突然「やめよう」って足を洗うかもしれない。でも、足を洗ったからってド最低な過去はチャラにはならない。ふたりで大勢の命を弄んだ代償、最後はねこちゃんと2人で地獄行き。一蓮托生そういう関係の2人だろうなーと思う。
まあトゥルーだとねこちゃんが大外さん殺しちゃうし、ノーマルだと警察に捕まえてもらうから、アナザーエンドでしか大外さんは現世でねこちゃんと交流を深められないんだけど。
(てかノーマルで警察、トゥルーで殺すってところがこのゲームらしいなぁと思う。ふつう逆)

狂気エンドでいつか2人が行き着く先は地獄のはずなのに、特ストで見れるその後のふたりはおしゃべりしながらねこちゃんの勉強みてあげてる大外さんの日常風景だしてくるの、ズルいって!!おおねこの会話楽しいちくしょー !やっぱ好きだよこのふたり!(おおねこ最高)
私は物語の主人公を1番好きになることが多いけれど、それを引き立たせてくれる幻水2のルカブライト、ハンターハンターのヒソカとかメルエム、封神演義の妲己ちゃん、るろ剣の志々雄様などなど敵に対して一切の甘さがない芯の通ったカリスマ悪役も華があって大好きで、大外さんもこの部類。
そんなやべぇ奴らにも時には心を許す唯一がいたりするんよ。メルエムにはコムギ、志々雄には由美さん。
で大外さんの唯一は主人公ねこちゃんってとこがまたラスボスと主人公。素晴らしい。
大外さんはガチで最低最悪な野郎なんだけど、私は好きキャラです(※創作物)。寂しい家庭環境がきっかけで一線を超えた、哀れで最低最悪な奴。大外さんが人気キャラなの、めちゃくちゃわかる。なんか目が離せなくなる。(もちろん生理的に無理まじで怖い!って人がいるのもわかる)
そいつを理解してあげたり対決するのを楽しんでしまえるねこちゃんもまた、素質ありだったっていう。トゥルーエンドだと警察を目指すんだけど大丈夫かww
ねこちゃん達の世界をもっと楽しんでいたかったなー。追加ストーリーもっともっとカモン!!

てかリニューアル版クリアしたのに、通常版でクリア後に見れた「制作秘話」のコンテンツがどこにもなくって、あれー私なんか見落としてるんかな?って今も探してるんだけど、バグ??ではないと思うけどお問合せで聞いてみるべきなんかなー?もし未実装なら追加してくれたらうれしいな。。。

あとはレベル100になったら開放されるムービーが1つあるみたいだから、のんびりレベルあげつつ、ねこちゃんのミニゲームお掃除姿ゲットしつつ、本編読み返しつつ、まだまだひっそり楽しんでいきたいと思います。

たそほてRe、めちゃたのしかったー!