かずい
2021-01-08 19:14:00
2233文字
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銀魂THE FINAL感想


※自分は原作銀魂厨かつ空知厨であってアニメ銀魂厨ではないのでアニメ銀魂大好きな人には辛口に見えるかもしれない明け透けな感想なのであしからず。

・入場者特典フィルムは攘夷四人。イラストは煉獄さん。やっぱり普通に銀さんの絵が欲しかったなと思ってしまったけど、左上にそらちさんの「いつも応援ありがとう」のメッセージとサインが書かれていてそれだけで宝物確定。

・前半と後半で大きく評価が変わる映画だった。

・前半は低評価。後半は高評価。

・少なくとも空知英秋を愛している人は必ず最後まで観てほしい。


では、以降ネタバレ含むので注意。
もちろん上映中にメモとるようなマネはできないので記憶のみが頼り。シーンが前後してるかもしれないけど気にしちゃダメ。

・冒頭、ホンモノ連れてきてちゃらへっちゃらしたり本家漫画の最終回を完コピしたことにクスッとするも、パロディパートがちょっとダレるくらい長い。長いって前置きとツッコミでサンドしたけど、それでも補いきれなかった印象。その後も正直なところ前半は「なんだこのダイジェスト映画は……」だった。

・いや、原作のアニメ化されていない分量を思えばダイジェストになっちゃうのは仕方ないけども、それにしたって原作未読勢は橋の上で背中越しに銀さんと新八が二年ぶりの邂逅か?!で止まってるわけだから、シルバーボールなあらすじだけでターミナル最終決戦の本編に突入されてもついてこれないんじゃなかろうかといらん心配までしてしまうくらいのダイジェストっぷりだった。

・二年ぶりにようやく揃った万事屋っていうあのシーンも銀さんのあの複雑な心境をアニメーションでは表現できてるのに肝心の観てる側は「二年ぶり」であることも「ようやく」であることもイマイチ実感できないダイジェストっぷりで本当に残念だった。

・作画も特に前半は崩壊気味な部分が多々あり。テレビだったら気にならないけど映画館の大画面で見ると、うーんな作画が随所に。

・高杉がこやすさんでよかった。狂おしいってこういう声だ。対先生の切ない狂気がすごい。先生に手を伸ばしたときの高杉の台詞はおそらくあの時点からもう虚の演技なんだけど、高杉の本音でもあったと思う。

・頂上でのvs虚が一段落してから一転、作画にも演出にも力が入っていて見入った。銀さんの泣きそうな顔に悲しくなる。

・いつだって画面に映さず人知れず涙を零す坂田銀時については永遠に語りたい。たまが壊れかけたときもそうだったよね。銀さんの泣き顔はトップシークレット。失明直前にそんなもん見ちゃったら瞼の裏に焼き付くわな同情するよ高杉。

・全蔵は話さないまま終わるかと思ってた。それでいいと思ってた。全蔵はふじわらさんっていう意識がどうしてもあるから別の声が聞こえることにどうしても泣けてしまう。もちろん決してもりかわさんがいけないってことではない。

・銀さんにトランシーバー投げてよこすために現れてくれた土方さんに敬礼。

・ゴリラ遠投では飛距離の足りなかった銀さんのお尻を蹴飛ばしてくれた土方さんに五体投地。

・お妙さんの腕力は金属扉をも砕く。

・銀さんと先生の最期のやりとり。ここの演出は正直ちょっと物足りなかった。もっと、なんか、もっと……なんだろう、原作を読んだときのあのあったかい感じが足りなかった。気がする。感じ方の問題かな。

・たまちょっと流暢になってる?

・ターミナル全壊なのに銀さん先頭に多分最後までターミナルに残ってた生存者が大行列でなんかちょっと笑う。いやいいことなんだけども。これもきっと先生のご加護。辰馬がそう言ってた。

・銀魂のラストの何が素晴らしいって、何も変わらないで終わったってことだよ。取り戻すべき日常を取り戻して、明日からも銀さん達はこの十ン年間ずっと我々読者が見てきた日常を相も変わらず繰り返していくんだなって思えるラスト。こんな終わり方してくれる作品ってなかなかないんだ。

・時が飛んで、唐突に公式CPが乱立し見慣れたキャラクター達に似て否なる子どもまで出てきて今まで読者が見てきた日常を一足飛びに置き去りにして未来へ進んでしまう「置いてかないで」って言いたくなるような最終回は具体的に作品名を挙げなくても山ほど思い浮かぶくらいいわば鉄板で、単行本にオマケ漫画でキャラクター達のその後がさらさらっと描かれて終わる。銀魂もそういうラストであっても不思議はなかったと思う。

・でもそれをFFだと茶化して、突き破って、突き抜けて、最後にまた、いつもの、今までの、我々みんながよく知る、大好きな銀魂の世界に、東京にはならないパラレルワールドな江戸に、銀さんが、万事屋が、還ってきた。そういう読者を置き去りにしないラストを、本誌を追い出されようが、紙面を追い出されようが、単行本最終巻が弁当箱みたいな分厚さになろうが、描き切ってくれた空知英秋先生に心から感謝したい。

・で、全面協力なんだから絶対にあると思ってスタッフロール凝視してたら第1原画に『空知英秋』の名があってそれだけでもう一回観たくなった。どのシーンだろう。あそこかな。あそこだろうな。違ったら恥ずかしいから書かないけど。

・そんで3Zまで劇場化すると思わなくてむしろオマケが本編だった。全面協力ってこんなことまでしてくれるのね。そらちさん(の声)が劇場を駆け回ってた。神の実在を確認した。