冬灯夜
2023-11-03 20:28:20
8152文字
Public ルミナリア
 

拝啓、幼馴染みへ

ルミナリア オールキャラ
誰かから誰かへの手紙【21Crossroads公開作品】

拝啓

 葉の色が移ろいゆく美しい季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
 今笑ったわね。分かるんだから。
 手紙って先に宛名書かないんだって、私、初めて知ったわ。あ、便箋の話よ。最初じゃなくて最後の方なの、何だか不思議な感覚。もちろん封筒には書くから、取り違えるってこともないわよね。ま、レオはどうだか知らないけど。

 ユーゴ、自分は大丈夫だよって思ったでしょ。
 ユーゴはね、まず時候の挨拶をたくさん考える。時間をかけて書き出した途端に、いやあっちの語句がいいかなって書き直す。本文に入ったら言いたいことがいっぱい出てきてまとまらなくて、大作になる。どうにか書き上げたと思ったら、あれが入ってない、これは余計、って最初から書き直し。

 どう? 今まさにそういう状況じゃない?
 ということで、この手紙を読んだら書き直しはやめて今すぐ封筒に入れること。いいわね?
 授業なんだから、まず提出することが第一でしょ。教官も話題には何も言わないって言ってるんだし。ちゃんと形式を守って書けてるか、の授業よ? 複数人に書かなきゃいけない上に、受け取った人に添削してもらわないといけないんだから、早めに出しなさい。特に授業に出てない人には「お願いする」ってことになるんだから。分かった? はい、じゃあ今すぐ!
 残暑の厳しい折り、お体にはお気を付けください。……これは本当にね。無理するんだからユーゴは!

敬具
創神歴998年9月
               セリア・アルヴィエ
ユーゴ・シモン様

追伸
 笑った分だけスイーツ貢いでもらうから、その回数は追記しとくように。……なーんてね。


 * * * * *


拝復

 秋の実りが豊かな時節となりました。
 この度は手紙をありがとう、レオ。私達も去年の授業でやったことだ。少し前のことなのに懐かしいよ。
 私は手紙を書いた経験があまりなくて、去年は形式よりも内容をどうしたらいいのか戸惑っていた。だが、イェルシィが真っ先に手紙をくれて、何とか書くことが出来た。リュシアンやマクシムも丁寧な返信と添削をくれて、随分と勉強になったものだ。
 だから、というのもあるが、何より手紙をくれたことが嬉しくて、こうして筆を執っている。

 憧れなどと言われるのは面映ゆいが、私がお前達のしるべとなれるのなら、それに恥じぬよう精進する所存だ。添削は、正直に言えば添削の添削をして貰いたい気持ちでさえあるが。私にとっても勉強になることだ、精一杯努めたつもりだ。後はリゼット教官にお任せする。

 便箋を入れ間違ったことは、気にするなとは言えないが、見たのは冒頭だけで他は読んでいないから安心してくれ、と重ねて言っておく。ミシェルにはちゃんと渡せたか?
 寒暖差の激しい今日この頃、何卒体調を崩されませんよう。

拝答
創神歴998年9月某日
               ヴァネッサ・モラクス
レオ・フルカード様


 * * * * *


拝啓

 木々の色付く美しい季節となりました。
 私は元気に過ごしています。お爺ちゃんに手紙を書くの、初めてかな。小さい頃にメッセージカードを書いた覚えはあるけど、お爺ちゃんと離れて暮らすことなんてなかったし。
 騎士学校の日々は、バジン村で薬を調合したり患者さんを診たりするのとは違う忙しさがあります。学ぶことが次々と見えて、とても充実しています。
 友達も出来ました。おしゃべりしたり、お弁当や学食のご飯を交換したり。実はもし学校に行ったら、なんて少しだけ想像してたことがあって、本当にそんなことが出来て嬉しいの。想像もしなかったことも沢山。

 あの時のことを何度も夢に見ます。患者さんをお爺ちゃんと二人きりにしなければ。もっと早くに気付いていれば。お爺ちゃんと今でも暮らせていたでしょうか。どこまでも逃げていたら。でも、あの患者さんやお爺ちゃんが村の人に噛み付いていたら、という夢も見る。
(文字の上に線がぐちゃぐちゃと引いてある)
 ごめんなさい。心配かけちゃうね。
 私、考え続けることを、判断することをやめません。正しい判断が出来るように、それはお爺ちゃんの教えで、ずっと変わらない私の意思だから。

 本当はね、授業の課題だから添削して貰わないといけないの。でも手紙をって言われた時に、お爺ちゃんに書きたくて。だから、この手紙はしまっておくね。
 どうか見守っていてください。

敬具
創神歴998年9月
               ミシェルより
お爺ちゃんへ


 * * * * *


 クロードくん、こんにちは!
 お手紙書くの初めてだね。クロードくんが養護院を飛び出してから、どこに居るか分からなくて書けなかったし……いい機会だよね!
 この前、ユーゴくんから手紙を書く授業があったって聞いたんだ。そういえば士官学校で書類の書き方は習ったけど、そういうのはなかったなぁ。でもなんと、アメリー隊長は手紙を書くのも得意なのです。えっへん。

 院長先生も元気だよ。クロードくんが元気か気にしてたから、今度お手紙書いたり休みの日に顔見せに行ったらどうかな? あ、一緒に帰ろっか? うん、それもいいね! ユーゴくんも誘って、皆で元気にやってる所を見せてあげよう! ユーゴくんは子供達にも人気出そうだよね。面倒見もいいし。
 よーし、お休み取る為にもロランス隊、がんばろうね!

 あ、そうそう、この前の任務で行った村でハンバーグの隠し味を教えてもらったから、今度作るね。ユーゴくんはお野菜が好きなんだって。どっちも作るからどっちも食べてね。歓迎会しよう!
 じゃあ今日も明日もよろしくね、クロードくん。

999年4月
                アメリーより


 * * * * *


冠省

 先生、あなたに手紙を書いてみようと思ったのは他でもない、あなたに会うかもしれないからです。
 まあ、出す気のないものを手紙と言うかは分かりませんが。
 ろくに形式も守っていないのに頭語と結語だけは書くのですか、なんて仰らないでくださいね。
 一年生の頃、そんな授業もありました。最低限これだけ書いておけばそれらしくなるでしょうか、というちょっとした雰囲気付けです。
 毎年恒例の授業なので、去年と一昨年は後輩達から手紙を頂きました。形式を守っていても個性が出るものですね。どれも大切に保管しています。

 手紙といえば、一番古い記憶はルチナさんでした。一生懸命に綴られた文字を今でも覚えています。とても嬉しくて、その日の夜は就寝時間を過ぎても返信を書いていたものですから、母が叱りながらも呆れたように笑っていたのも。
 翌日ルチナさんに手紙を渡したら、先生は何だか苦いものを噛んでしまったかのように、口を結んでいましたね。ええ、記憶力はいいのです、私は。だから、燃えてしまった手紙の内容も全て覚えているのです、先生。僭越ながら私を褒める所から始まって、いつの間にかどれだけ家族のことが好きかが綴られた大作でした。

 こんな思い出話など出来る情勢ではないでしょう。けれど、いつか、とそう望んでしまうのをやめられません。その時、私とあなたがどのような立ち位置で、どういう状況であるかも分かりません。
 それがどうか穏やかであるように、と祈っています。その時を引き寄せられるよう、今はこの剣を取ります。
 さようなら、先生。きっと私に気付いているであろうあなたへ、会いに参りましょう。

不一


 * * * * *


 シャルルへ。いくら羨ましいからって、ずっと見てるのはやめてくれる?
 いいじゃない、次はアナマリアがシャルルに出すってことになったんだから。
 手紙交換って、こんなに近くにいるのにしたいものなのかしら。不思議な文化ね。普通は遠くにいる人に出すものだと思うんだけど。
 ……まあ、近場でも手紙を出し合う人はいるわよね。関係性の問題か。

 それにしたって一緒に旅をしてるのに交換するのはどういうこと? 学校の文化で憧れって言ってたわね。学内にいるのに手紙が必要なの? メモや伝言じゃなくて?
 ここに書いても仕方ないわね。シャルルだって知らないだろうし。でも書き直すのも面倒だから、このまま出すわね。アナマリアの手紙も結構な長さだったし、あたしも一枚くらいは埋めてあげるわ。
 アナマリアの字、綺麗ね。なのにいつもの口調そのままで、字と雰囲気のギャップが凄いったら。……お嬢様はいつでもその字の如く、優雅で可憐で素晴らしいのです! かしら? シャルルが言いそうなこと。

 そうだ、検査結果だけど、ちゃんと伝えてなかったわね。オズガルドに着く頃にはと思ってたのに、獣の襲撃騒ぎから落盤事故、ハリーオゥ様、と息つく間もなかったんだもの。
 この手紙を読んだら来て。再検査もしたいし。
 それじゃ、よろしくね。リディより。


 * * * * *


啓上

 吐く息の白くなる日々、ご健勝のことと存じ上げる。
 私がバスチアンに手紙を出すなど、驚いただろうか? それとも、そういうこともある、といつも通りの表情で言うだろうか。
 ふと、色々なことを思い出してな。私が白狼将の任を承った時、お前はラプラスと共に既に黒狼将だったな。私は入隊して三年。赤猫は最初からあの通りだし、お前も敬語なんかを気にする性質でなかったから、慣れるのも早かった。

 バスチアン・フォルジュという先輩の存在は、私にとってとてもありがたかった。互いに忙しい身の上だが、剣を交えるとお前の実直さが伝わるし、何より私に何度でも付き合ってくれる人はそういない。一度訓練場を壊して事務方に怒られたな……初めて剣を持たぬ人間を恐ろしいと思った。あれから二度と事務方を怒らせるようなことはすまい、と書類仕事にも一層身が入ったものだ。あの時のバスチアンがちょこんと正座をし、黙って話を聞いていた様は、今も思い出してしまうよ。

 どうして、と思っているかもしれないな。いや、正直に言おう、私の決意をしたためておきたくて、手紙を書いた。
 私は、お前を信頼しているよ。赤猫のことは最初から今まで信頼した覚えはないが、それでも信頼できないという意味では一貫している。
 アウグストのことは、分からない。最初から知らなかっただけだとも、確かに変わってしまったのだとも思う。けれど、何度思い出しても、考えても、私のしたいことは変わらないんだ。
 バスチアン。我が戦友よ。この先、何があっても。私がお前をそう思っていることは変わらない。
 どうぞ寒さになど負けぬよう、ご自愛を。

拝具
創神歴1000年 ラズィの遠吠えが聞こえる夜に
               アレクサンドラ・フォン・ゾンネ
バスチアン・フォルジュ様


 * * * * *


拝啓

 向春の折、いかがお過ごしでしょうか。
 おっさんは酒場で呑んだくれてるわけだが。まあ、バレンタインは大変だったからな……たまにはいいだろ。後であいつらには何か言われるかもしれんが、それは知らん。

 改めて、去年は凄かったな。正直、凄かったなんて言葉で収まりきらないが。源獣様に拝謁できるとは……本当にとんでもない。それ以上に凄いのは、あいつらの勢いだが。行く先々であんなにトラブルを起こすことあるか? よくついてくる気になるよな、あんた。俺は雇い主の意向だからな、仕方ない。
 全員で海に放り出された時はどうなるかと思った。オノコロの海は温かいから、本当にそれだけは幸いだった。

 それにしても、アナマリアの思い付きで始まった手紙交換、そこそこ続いてるな。正直、一周すれば終わりだと思ってた。だがシャルルの手紙はもう十分だな。大体いつもお嬢様のことだし、それ以外は暴言だ。次からはラウルが引き受けてくれ、慣れてるだろ。
 まあ時々、本当に時々アナマリア以外を気遣っていると頑張れば思えなくもないような文面があったりするんだが。あいつも世界を見て変わったのかもしれないな。アナマリアも手紙を覗き込んでいたから、マナー違反だと諭したらいつも通りのいい返事だ。常識が増えたぞ、よかったな保護者。
 リディも大分体力がついてきた。飯も前より食べるようになったし、いいことだ。源獣様に拝謁する度、考え込む時間が長くなっているのは気になるが……おっさんも気に掛けてたろう?
 まあ、こんなものか。二日酔いになるなよ。なってたら笑ってやる。
 暖かな春を期待して。

敬具
創神歴年1000年2月
               エド
ラウル様
 ……おっさんに様を付けんの、いい加減むず痒いな。やめていいか?


 * * * * *


 やっほー、マッキ先輩、元気?
 あたし達は元気ですよー。先輩の同輩は無事卒業して、新しい筆頭にはなんとあたし達の後輩から気高いくんが選ばれたのでした! まあ、色々大人の事情があるっていうのは本人もあたし達も分かってるけど、そんなの関係なく現役メンバーは「だよね!」って感じ。マッキ先輩もそうでしょ?

 こうしてマッキ先輩一人だけ、離れちゃうことになっちゃったけど。あたしね、マッキ先輩のこと、実はそんなに心配してないんだ。
 あ、うーん、違うな。マッキ先輩は一人でも強く誇り高くやってくって知ってるから、そういう意味では心配してないっていうか。
 心配してるのはね、マッキ先輩が辛い時に誰も傍にいないかもしれないこと。マッキ先輩なら何だって乗り越えられるってあたしは信じてる。でもそれと、辛い時や悲しい時に誰も傍にいないのは違う話っしょ? 学校にいたら、任務から帰ってきたら、夜眠れなくて歩いてたら……そんな時に近くにいれた頃と違うっていうのが……うん、ごめんなさい、何かあたしの方が寂しいって思ってる。
 マッキ先輩が寂しい時に、あたし達のこと思い出して欲しいし、出来るなら誰かが傍にいてくれたらいいなって祈ってます。

 だからね、例のアゴヒゲ男さんが手紙を届けてくれることになって、感謝してるんだ。マッキ先輩もお礼言っといてくださいね?
 本当は名前も書かない方がいいって言われたんだけど、ぶっちゃけ先輩っていう時点で絞られちゃわない? って思ったので書きました! あたしの名前は書かなくても分かってくれるって信じてるぜぃ☆
 また会える日を楽しみにしてます、マッキ先輩。あなたのかわいい後輩より(⋈◍>◡<◍)。✧♡

(肉球が捺されている)←超~~かわいいっしょ? あたしの大事な友達も、マッキ先輩のこと大好きだって!


 * * * * *


(鍵付きの引き出しの中、少々古びた紙が入っている)

 よう、元気か? 何だか随分会ってないような気がする。あっちこっち行かされて暫く会ってない、なんて前からなのに、感じ方が違うんだよな、何でか。
 お前が教官になったって聞いた時は驚いたぜ。ま、何とか戻って会ってみたら、ちょっと安心したけどな。きっとお前、向いてるよ。昔から世話焼きだからな。
 ほれここ、小っちゃい頃のお前に教わったせいで、未だにこの綴りは癖になってんだ、分かるか? 当の本人はしれっと直してやがってよ。俺も意識すりゃ変えられるけどさ。

 今年、もっかいくらいそっちに顔出すつもりだけどよ。結局一年振りくらいか。
 どんな顔で指導してんだろうな。お前、きっと教官に向いてるからさ。ってさっきも書いたな。
 俺? 俺はおっかない上司と真面目なお子様と日々お仕事してますよ。最近働く女性達の態度がすっかり平坦でさあ。声掛けたら頬を染めてた頃が懐かしいぜ。
 お子様もあんましお子様っぽくなくてな。昔パタラがどうのって話したの覚えてるか? あの年でしっかり乗れてやがんだ、ビビるわ。

 ……出すつもりも、誰かに見られるようなヘマをする気もないのに、言いたいことなんざ結局なんにも書けやしねえな。ったく、何の為に書いてんだか。ほーんと、どうしようもねえ。
 前に会った時。あの時みたいに、お前が穏やかな顔をしてられる時間が続くように、だけ。祈ってる。


 * * * * *


謹んで申し上げます。

 貴女におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
 こうして筆を執ったのは他でもありません。貴女にお尋ねしたいことがあるからでございます。
 ……ええと、こうして書き出しましたけれど、崩してもよろしくって? 崩しますわね!
 実はわたくし、旅の間にお手紙交換をしていたのですわ! 学生が学校でするという、憧れのお手紙交換! うふふ、凄いでしょう!
 なのでお手紙を書くのは初めてではありませんの。でもその時にもこうして普段の口調のまま書いていましたので、かしこまったお手紙はあまり経験が、というより初めてかもしれませんわ。まあ、新発見ですわ! というわけで、ラプラスはわたくしのかしこまったお手紙の第一号ですわ!

 それで、ですわ。ラプラスには、わたくしの父の話を教えてもらいたいのですわ。もしご存知でしたら母のことも。
 わたくし、父のことを殆ど知らずに旅に出ましたわ。その間に少しは父のことを知る機会もありましたけれど、まだまだ足りないのですわ。今更かもしれませんわね。でも、世界に伝わる父のことだけでなく、そうではない部分の父のことも、わたくしは知りたいのですわ。
 だって、貴女が一番、父の近くにいたのでしょう?

 ですので、どこでお会いしましょう? どこでもよろしくってよ、わたくし世界中を旅しましたから、どこへだって行けますわ! あ、まだマイシュとハザールには行ってませんけれど、エドとリディがいますから楽勝ですわ!
 是非お返事をくださいませね。

かしこ
創神歴1001年 新たな年の始まりに
               アナマリア・マルシュナー
ラプラス様


 * * * * *


拝啓

 日増しに春めいて、心弾む季節となりました。お忙しいことと存じますが、いかがお過ごしでしょうか。
 はい、笑ったわね。分かってるったら。
 それとも笑わないって言い張るかしら。手紙の授業の時には一回だけなんて書いて、問い詰めてみたら「最初に笑ってからずっと笑ってた」だもの。いくら「悪い意味じゃなくて微笑ましくて!」って言われたってねえ。本当そういうところよね、ユーゴは。意味が分からなかったらロランス隊のお二人でも狼将の人達にでも聞いてみなさい。

 そっちも少しは落ち着いたかしら? 私達もそっちに行く機会はあるけど、大半は任務だし、私達が振られる任務ってまだ国内の安定に主眼が置かれてるから、なかなかまとまってそっちに行けないのよね。
 でも、先輩方もミシェルも元気よ。勿論レオも、教官もね。この間は久々にトトに会えて、あのふわふわに癒してもらったわ……ふふ、羨ましいでしょ。

 ねえ、色々あったわね。
 私達三人、こんなに離れてるの初めてよね。いつも一緒だった。あの時、苦しくて、ほんとうに苦しくて仕方なかった。どうして離れなきゃならないのかって、色んな事情を知った後も思った。
 でもね、今は違うわ。私もレオも知ってる。ユーゴが私達のこと大好きで、大切で、離れたっていつでも想ってるって。あの時だってそう思えた筈なのに。
 私もね、ユーゴのこと大好きで、大切で、離れたっていつでも想ってる。レオからもどうせ手紙に書いてあるだろうから、これはまず私から。

 約束の日、凄く楽しみにしてる。
 忙しさにかまけて体調を崩さぬよう、ご自愛ください。

創神歴1001年 あたたかな風をあなたに
               セリア・アルヴィエ
ユーゴ・シモン様

追伸
 さ、今回も笑った分だけ奢ってもらおうかな。よろしくね?