冬灯夜
2023-03-20 20:33:59
311文字
Public ルミナリア
 

希う

ルミナリア ガスパル独白
ガスパルから幼馴染みへ


 その約束は呪いだった。

 俺の幸せを、生を願う約束。他愛ない明日の、明日から続いていくいつかを臨む約束。
 だから俺はいなくなることも死ぬことも出来ずにいるというのに。約束をした片方は散り、もう片方は自分の未来を捨てた。
 なんて理不尽なんだろう。
 幸せに生きるべき二人が、どうしてここに立っていないのか。人を送り出すばかりで自分は過去に留まり続けるのか。

 だから、この呪いを返してやるのだ。
 拒否されようと罵られようと。
 生きろと、幸せになれと、もう返すことの出来ないもう一人の分まで。




画像版