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yossy
2023-08-05 00:50:49
991文字
Public
自創作
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八月の朝顔/夕顔
自探索者の書きたいこと書いたやつ
「朝顔ちゃん、ありがとうね〜」
「いいえ!手伝いたくてやっているので!」
まだ日も上らない時間から作業し、気づけば太陽も顔を出し畑一面の緑に光を注ぐ。
八月は実家に帰省し、両親の経営する畑とは別の近所の農家さんの手伝いをしている。
夏は沢山の野菜の収穫時期というのもあり、人手が足りないとの事で毎年帰っては夕方まで土と植物と空に囲まれ作業をする。
一区切りし、挨拶をしてから実家の畑に向かう。
八月と言えど農作業用の長袖は熱くて大変。
水筒に入った麦茶を口にしながら蝉の鳴き声や草花のさわさわと風に揺れる音を耳に入れる。
トラクターを運転するのに夢中で、作業中は音を気にしないけど、夏を全身で体感する。
遠くで作業をしていた夕顔がこっちに気づく。
元気に両手をぶんぶんと振っている。
「お姉ちゃんお疲れ様!!!」
「夕顔もお疲れ様ー!!!手伝うよー!」
「お姉ちゃんは休んでて!!!!」
大声で叫び合いながら夕顔の方へ近づく。
夕顔に嫌がられながらも2人で残りの作業を終わらせ、家に入る。
「今日も暑いねー!」
「熱中症で倒れちゃうから、無理しないで休んでても良かったのに」
姉思いの夕顔に悪いなぁと思いつつ、軽くごめんと笑う。
太陽はもう天辺まで到達し、強い日差しを地表に移す。
日陰の中でもわかるくらい2人で黒くなった肌を見つけては笑い合う。
「最近はどう?」
スイカを食べながら夕顔に近況を聞く。
「お姉ちゃんに報告してるのが全部かな」
夕顔はこまめに連絡をくれるから、確かに大体の状態はわかるけど。
「植物園での研究大変って言ってたもんね」
「世紀の大発明をして、お姉ちゃんの力になるからね。そのために頑張る」
「楽しみだなぁ」
風に揺れた風鈴の音が響く。
「疲れたらお姉ちゃんに言うんだよ
…
?」
「うん!お姉ちゃんも無理しないでね」
「そうだね
…
」
少し昔のことを思い出す。
あの男の子のこと、そこで出会ったみんなの事を。
「あ、そういえば」
夕顔がスイカを食べ終え、リビングに放置してあるチラシを持ってくる。
「今日花火大会あるみたいだけど、行く?」
チラシには今日の日付と開催場所、見事な大輪の花火の写真が印刷されていた。
みんなも見るのかな、なんて思いながら。
「行こうか!せっかくだし着物着て行く?」
「!来て行こう!」
また風に揺れ風鈴がチリンと鳴った。
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