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猫柳 楸
2023-08-27 13:25:05
460文字
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その他
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星と深淵を目指せ
世界中を弟を探して歩いたディルックさんと、イグサになって兄の傍に咲き続けるガイアさん
漫画にしたかった(挫折)
夢に見るのはいつも同じ風景だ。
『なぁ■◾︎■◾︎■』
瓦礫の中に倒れ伏したその男の紺碧色の艶やかな長い髪は、真っ赤な血に濡れていた。
『もし"次"があるなら、今度は本当の兄弟になれるといいな』
いつも胡散臭い笑顔を貼り付けていた顔は痛みに歪んで、それでもなおこちらへ笑顔を向けようとしている。
『きっとお前の側へ行くからさ、だから俺を探してくれよ』
綺麗な青色の目が徐々に濁り僕の姿を映さなくなるその瞬間を。
僕は鮮明に覚えている。
物心がついた時から僕はずっと君を探していた。
世界中を探して回って。
「ねぇ、僕は世界中を巡ったよ。海の底も月の裏側も全部全部見てきたんだ」
君はどこにも見つからなくって。
「君は一体何処にいるんだい、■■■さん」
ある日、広い庭の片隅にぽつんと1輪の花が咲いた。
ほのかに青く光るその花は、今の人生では一度も見たことの無い。しかし僕にはよく見慣れたもので。
「ああ、こんなところにいたんだね」
「おかえり、ガイア」
花は静かに風に揺れた。
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