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出口
2022-09-18 23:52:24
4648文字
Public
呪専パロ(五悠)
「これ以上好きになるとか無理なんだけど!!」
悠仁のこと可愛すぎて手が出せない呪専悟の話
tetra toxic
晴れて悠仁と付き合えることになって、俺としては3日で押し倒す気満々だった。
そりゃだって、俺が悠仁に惚れてんのはそういうこと込み込みなの言うまでも無かったし。当然だと思ってたし。童貞でもあるまいし、本命相手に躊躇いなんて無い。無かった。
無い
――
はずだった
……
んだけど、実際そうなってみたら、話は色々と変わってきた。
一応断っておくと、俺が悠仁に勃たないとかそーいったアレじゃない。ぶっちゃけ付き合う前から疑いようもなく欲情してた、それはもうビンビン。そりゃそーだわ、こちとら10代男子だ。
そんないつでも臨戦態勢な俺が悠仁を押し倒さないでいるのは、2つの理由がある。
ひとつは、悠仁が思ってた以上にガキ過ぎたこと。
今どき中坊でももっと煩悩まみれだろ? って思わされるくらい、悠仁にはそういう色気みたいなもんが全く無かった。色気というか、俺を興奮させる材料みたいなもんはそれこそ計り知れねーくらいに色々とあるんだが、当の本人は全くそういった気配を感じさせないドライな性質で。
俺は俺で、まさかこんな湿っぽい悩み方するとか思ってなかった。ガラじゃねーのわかってる。
で、ふたつめってのが、そのガキくさい悠仁がめちゃくちゃ可愛くてたまんなくて、おいそれと手が出せねーってくらい
……
ってこと。
俺いままで知らなかったんだけど、可愛い過ぎるもん目の前にすると舞い上がんだな。そういや何かに対して可愛いって感覚、こんなにも強烈に感じたこと無かったかも。
ガシッと鷲掴みにしたくなるような、でも力加減間違えて攻撃になっちまいそうな、このソワソワする感覚分かる?
1年坊主つッても悠仁はタフだし、体つきだってガッチリしてる。実際はしなやかな筋肉だって分かってるけど、どっちかってとガチムチ体型。今まで俺が付き合って来たような女の方がずっと華奢で弱い存在だったって分かってるのに
――
初めてのその感覚に相当戸惑ってる。
そもそも悠仁を押し倒したとして、俺の下に組み敷いた悠仁
――
想像するだけでヤバい。背徳感つーの?
あの悠仁を。ガキくさくて可愛くて、バカみたいに笑いながら無邪気って感じで俺に懐いてくる悠仁をエロ目線で見下ろすとか
……
相当ヤバい。めちゃくちゃ悪いことしてる気分になるのに、興奮する。想像だけでも興奮してんのに、実際そうなったら余裕なんてないだろう。
めちゃくちゃにしそうな気がする
……
つか、したい。悠仁をめちゃくちゃのぐちゃぐちゃにしたい。
ア"〜〜、悠仁にエロいことしたい!! ちんこ突っ込むまで言わないから、触りたい。いや、ちんこも突っ込みたい。絶対ぇ可愛い。エロくても可愛い。赤い顔した悠仁に涙目で見られながら、「五条先輩」って呼ばれたらそれだけでイケそう
……
。
ダメだろ? 突っ込む前からイッてちゃ。せめてフェラしてもらうとか、それならいいけど。ノータッチでイッくのは、かなり変態くさい。
とかなんか妄想してるくせに、実際の俺は悠仁の肩抱くのすら日和ってる。
俺のケータイで動画とか見てて、ガラ空きな肩を抱き寄せる
……
までいかなくても、せめて手を置くくらい出来れば良いのに、伸ばした手は着地出来ずにわきわき握られるだけ。
至近距離な悠仁の顔見つめたいけど、さすがに視線に気づかれるだろうと液晶ガン見してる。
いや、俺ら付き合ってんだよな? 見つめたって良いはずだろ。恋人になっても好きなだけ見つめられなかったら、どうなったら独り占めできんだよ? ってやつ。
片想いの時はコソコソ見つめてたの、そりゃ仕方なかったと思う。悠仁もまさか男の先輩からそういう目で見られてるとは思ってなかったろうし、俺は俺でバレたらドン引きされると思ってたし、引かれるどころか気持ち悪がられたら死ねると思ってた。
告るとか、例えダメだったとしても乗り越えられるヤツにしか出来ないことだろって思ってた。俺はダメだ。悠仁にフラれたその先は想像することも出来なかったし、むしろそんなことになったら悠仁のこと無理やりモノにしてでも繋ぎ止めようとしてたかも知れないとか
……
思ってる。終わってる。
なのにこれ、せっかく付き合えたのにこれ。しかも悠仁から、告ってもらったのにこれ。ヘタレにも程があんだろ?
そもそも悠仁に恋だとか愛だとかそういう情緒が育ってるとかですら、想定外だった。ほんとマジで、それくらいガキに見えてんだよな。
……
キスとかしたらどんな反応すんだろ? って想像して、ちんこ勃った。もうダメだ俺は。色々制御が効いてねえ
……
。
でもさ、悠仁だって普通に男子高生な訳だから、エロいこと考えたりもすんだろ? 溜まるもん溜まればオナニーだってするだろうし
――
するのか? 悠仁が? あの可愛い悠仁が? 自分でちんこを?
……
マジで? いつ? 一番最近はいつシたんだ? え、どんな感じで? オカズはなんだよ? 何回シた? イッたんだよな? 悠仁が
……
。
思わず食い入るよう悠仁の横顔見つめてて、さすがに気づかれ「なに?」って顔される。でも警戒とか訝しんでるってんじゃなくて、素直に疑問って感じの表情で。
「おまえ最近いつオナニーした?」
とか訊ける訳ねーし、答えてくれるとも思われない。そーいうこと、普通は訊かないし言わない。気にしてる時点で、俺は相当キモい。
悠仁のオカズだって、それって俺? それとも他のヤツ? って気になるところだが、俺以外なら女にして欲しいと思ってたりする。女はしょーがねーな
……
って思えるし、ぶっちゃけ多少のコーフンすら覚えるけど、男は嫌だ。
そもそも悠仁って、俺で勃つの?
「先輩、観てないでしょ? 疲れてんなら寮帰ろ?」
言われ、「アー
……
」とか意味のない声しか返せなかった。動画観てないのバレてた。こいつのこと見つめてたのまでバレてたんか? って気まずいけど、それでも嫌がられてないのは嬉しいとか思ってる。
教室の床座り込んで、窓の下もたれ掛かって
――
こんなのどう考えてもチャンスだろ? つまり、初キスの。
「悠仁」
呼んだら素直な目が俺を見上げる。アー、可愛い。クソ可愛い、俺の恋人。
「なに? 五条先輩」
俺の言葉聞き漏らさないって感じで集中してんの分かって、いま俺の胸でドコドコ尋常じゃない音立ててる鼓動まで聞かれそう。
「おまえさ、俺のこと好きッつったじゃん?」
これは間違いない、だから「じゃあ付き合う?」なんて言葉を口に出せたんだ。一方通行だったら、絶対に言えなかった。
「う、うん
……
」
カアッと悠仁の顔が赤くなるのも、息を飲むほど可愛い。赤ってよりピンクに染まって、少し身を引くように床の上座り込んでしまったから距離が開いたのは惜しかったけど。
「それってさ、キス
……
とかしたいと思うの?」
本当に悠仁にその気はあるのか? ちょっと不安だったのもある。こいつ、もしかして俺のこと『先輩として』憧れすぎた
……
とかあって、勘違いしてねーかな? って。
キスをして、やっぱ違ったって顔されたらそのまま卒倒する自信ある。例えそうだとしても、俺としては一度くらい悠仁とキスしておきたかったけど、だけど終わるのは早すぎる。
「思う
――
けど
……
」
「けど?」
俺がギクリと震えたのは、悠仁が言葉を濁す前に危うくフライングしかけたから。
「それは、五条先輩がもっと俺のこと好きになってくれてからでいいや!」
照れくさそうでいて、それでもサッパリと言った悠仁に、
「ハァ? 無理だろ!?」
思わず口をついた言葉は、絶対に間違ってた!
「
――
あッ」
って声漏らした悠仁が傷ついた顔したのは、俺にだって分かった。
「い、いや、そーじゃなくて
……
」
絶対に誤解させたと分かってたけど、上手く口が回らなくて
――
うつむき身を引きかけた悠仁の肩掴んでた。あんなに強く掴んじゃダメだって思ってた肩を掴んだら、悠仁はやっぱ顔歪めて、慌てた俺はそのまま腕を回して悠仁の身体を抱きしめてた。
逃したくなくて思わず捕まえたけど、悠仁を抱きしめてた。
戯れのフリして何度か抱き寄せたことはあったけど、正面からグッと抱きしめたのは初めてで、
「せ、先輩?」
戸惑う悠仁の声が耳元で聞こえて、頭ン中は半パニックになる。
「違う
……
無理ってのは、その
……
悪い意味じゃなくて、」
ヤバい! ヤバい! って焦る気持ちと、腕の中悠仁がいる! やった! って高まる気持ちとごっちゃになって、
「これ以上おまえのこと好きになるとか無理!!」
バカみたいに本音叫んでた!
「
――
へっ?」
俺の腕の中で強張ってた悠仁の身体から力が抜けて、俺はやっと自分が何を叫んでいたか自覚する。
「アッ! いや、違
……
」
俺はまた悠仁の肩掴んで、胸から遠ざけて、
「違うの?」
訊かれて、
「違
……
わない
……
」
今度は素直に認めることが出来た。
「俺のこと好きなの?」
悠仁の問いに、
「スゲぇ好き」
ちょっと食い気味に答えてた。カッコ悪ィ。
「いつから? 最近?」
「前から」
「前からって?」
「おまえに告られる前から」
「
……
ガチで?」
「ガチで
……
」
「なんで言ってくんなかったの!?」
「おまえが先に告って来たから
――
付き合おうって言った」
言い訳みたいに言っちゃって、
「ごめん
……
」
気まずく謝る俺に、
「いいよ! めちゃくちゃ嬉しい!!」
笑顔で許してくれる悠仁は、さっきまでよりもっと顔赤くなってた。
「じゃあ、相思相愛ってやつ?」
悠仁に訊かれ、
「そーいうやつ
……
――
キスできる?」
気まずさを感じつつも訊く俺に、
「でっ、できるよ!!」
「やった!!」
勢いよく言われたの嬉しくて顔がニヤける。
「
――
先輩は? 俺とキスしたい?」
それでもまだ確かめるよう尋ねて来る悠仁に、
「しっ、したい!!」
勢い込んでどもりかけた俺の唇に、悠仁の唇が押しつけられた。
悠仁の声漏らすまいと、もっと近くで感じたいと、かがみ込むよう下向いてたのは確かだけど。悠仁が背すじを伸ばして届いた唇は、俺を茫とさせたままあっという間に離れていく。
「待って!? 一瞬で終わった!!」
ギュッと握ったのは悠仁の腕。
照れくさそうでいて、「やってやった!」って表情で笑う悠仁の顔はくしゃりと柔らかく歪んで。
もっと味わいたかった! 一瞬すぎて錯覚と区別つかない! ってなってる俺に、ウケるよう肩を震わせたかと思ったら胸の中頭から突っ込んでくる。
それでも悠仁の耳が赤いのに、キュウッと決めつけられるよう痛む胸に抱きしめながら、
「好きだ」
たまらない気持ちに焦がれ告げていた。
「
……
俺も、好き」
いつもの悠仁なら聞けないくらい小さな声が、愛しい。こんな小さな声なのに、何よりも胸に響く。
「ふふっ
……
五条先輩、ドキドキしてんね」
ギクッと震えたのは習性みたいなもん。だけどこれからは、それも隠す必要なんてないんだろ?
「おまえのも聴かせろよ」
抱きしめてた腕を緩め見下ろすと、真っ直ぐに見上げて来た悠仁の目が熱っぽく潤んでるのに吸い込まれる。
そうして悠仁の胸を暴く勢いを殺されたはずなのに、やっぱ可愛い
――
だけど、俺はそれに食い付きたい。
俺は引き寄せられるよう、ツンと柔らかく上向いた唇へ噛み付くように口付けてた。
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