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神様のご褒美

あれやこれや口からでまかせを言う太乙真人さま×まだ何も知らない道士普賢。

「これからわかるよ」

本来、命を繋ぐものであるという。次なる命と、今ある命をぬくもりで繋ぐためのもの。

そう聞いて、神聖で、とても尊いまじわりだと信じていた。子供だったのだ。促されてふれた肌は息を飲むほど熱くて、きみもそうだよと言われて困惑した。
手のひらを合わせて指を絡ませ、ほどいた指が頬に、髪にふれる。目を逸らさなかったのは、次に何をしていいのかわからなかったからだった。僕はどうすればいいですかと目で問いかけているのに、わかっているはずなのに、ただ笑みを返すだけでなにも言わない。たまらず開きかけた口を、ふいと塞がれた。どうだいと訊かれ、大きな戸惑いとともに、あついです、と答えた。とてもつなく、とけるような熱が、体の中心に集まり、どこかへ放たれようとしている。

「このふれあいは、」
唇から頬へ、首筋へと伝う感触に、声が上ずる。
「神聖で、尊くて、」
そうさ、と耳元で彼が囁いた。

神聖で、尊くて、そしてとても面倒なんだ。体を清めたり、相手と言葉を交わしたり、部屋に香を焚いたり。だからそんな面倒なことをしてでも、ふれあいたいと思わせるもの、どうしようもなく抗えないご褒美を、神様は与えてくれるんだ。

「ふれあいたいと思わせる――なんですか」
「これからわかるよ」
「僕にも?」
「もちろん」

そう言って、彼はあかりを消した。