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酔いに任せて

現パロ玉普。襲い受け普賢。

先に酔い潰れたのは彼の方だった。送別会で別れを惜しむ部下から幾度も酌をされ、それに律儀に応えていて、気がつけば歩けないほど酩酊していた。どこかでタクシーを拾っていやその前に公園かどこかで水を飲ませて大きな体を抱えながら、そんなことを考えていたが、ふとそのときすぐ近くにある禍々しい入口に気づいた。ちょっと休むだけなら、タクシーを使うより安全かもしれない。心の中で呟いたそれが言い訳だと、自分でもわかっている。
ふかふかのベッドに横たえ、ネクタイをそっと緩めた。いつも隙を見せないこの人の、こんな無防備な姿を見るのは初めてだった。大きな鏡に映る自分と目が合う。
(なにをするつもり?)
(もうわかってるんでしょう?ずっと知りたかったんでしょう?)
その声が聞こえたわけではないだろうが、唸り声を上げて、彼が目を覚ました。
ーー覚悟を決めた。
「玉鼎部長、」
笑顔で顔を覗き込む。
「お疲れさまでした。明日までここで休みましょう」
「ここは……普賢?」
あきらかに戸惑う人の頬をそっと撫でる。緊張で手が、声が震えそうだ、それでも
「声、出してもいいですよ」
ありったけの演技力で、普賢はその人の唇を奪った。