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MN*B
2023-04-02 01:38:30
919文字
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即興二次創作小説
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神も居らぬ所業 【デンジ】
時間制限:30分 ジャンル:チェンソーマン お題:さよならと聖像
破壊音。あらゆる物が砕ける音がする。追われた悪魔が、壁を破壊しながら新たな建物に突っ込んだ音だった。
カラフルなステンドグラスを破って、デンジもといチェンソーマンも内側に飛びこむ。着地するときに長椅子を弾き飛ばして砕いた。
悪魔は苦し紛れに、一際大きい彫像を掴んでデンジに向かって放り投げる。それをデンジは真正面からチェンソーで弾いて、横に流して落とす。石を切る不快な音と火花が散った。
苛立ったデンジが吼える。さらに速く、上がっていく回転。
「往生際が悪ィんだよッ!!」
奥へと逃げようとする悪魔に肉薄し、デンジは三本のチェンソーを振るう。断末魔が響く。しかしそれも、チェンソーのエンジン音にかき消される。そして、しばらくもしない内にそれらは収まった。
静寂。建物のどこかからか家鳴りがした。
肉塊の上に立つ異形。その姿がドロリと溶けて、一人の青年に戻る。
デンジは息を乱していたが、それもすぐに落ち着く。そして周りを見渡した。
デンジたちが飛びこんだ場所は教会だ。だがそれも過去形となりそうだった。
窓はほとんど割れて、残っているガラスが窓枠に鋭利な形で嵌っている。床は傷だらけ、穴だらけ。何体か飾ってあった石像はすべて砕かれ、天使の羽だったのだろう破片が地に落ちている。燭台は折れ曲がり、蝋が砕けて散らばっている。
すべてがめちゃくちゃだった。もはや廃墟に近い。これだけ大きな教会だと修繕や修復するのも大変なはずだ。
……
バツが悪いと感じながらも、デンジにとっては他人事だった。
デンジは悪魔だったモノから降りて、地面に足を戻す。ゴロリと、足元に転がる頭に気づいた。一抱えもあるそれを両手で待ち上げてみる。
白い石でできた頭は、フードを被った女性の顔をしていた。ところどころ欠けたり悪魔の血がついていたりしている。伏せられた目は元々どこを見ていたのだろうかと、デンジは思った。
まじまじと眺めてから、デンジは興味なさげな声を漏らす。
「マキマさんのほうが美人だな」
造られた造形美よりも、好きな女性の顔を取った。そして、手に持った頭をポイっと放り捨てる。
ゴトリと、重たい音が鳴った。
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