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Mizuka
2023-11-26 22:53:37
1380文字
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四社仏は世話焼かれたくない
Liaさんのお誕生日に捧げたリサと仏くんのSS。仏くん視点。短い。
仏くんって割と理論で動く人だからこの手のマジキチに耐性なさそうで可愛いよね♡
「仏くん、どうかした?お腹すいちゃったかしら」
「え?あはは大丈夫!避難できて安心してさ、ちょっとぼーっとしてたみたいだ」
「そうよね、この館があって本当に良かったわぁ〜」
目の前で呑気に笑う女は、リーサ・ミュルダールと名乗っていた。先程この館に駆け込んできたばかりのはずだが、既に他の遭難者らにも一通り声をかけ終えているようだ。根っからの人好きのようで、自分が着替えるより先に他人の心配ばかりしている。
まるで子を心配する過保護な"母親"のような彼女を適当にあしらわんとしていたところ、丁度十人目になる招かれざる客が扉を開けた。
「まぁ、まだ小さい子じゃない
…
!たいへん!」
震えながら入ってきた少年の元へ慌てて駆けて行ったことに少し安堵に似た感情を覚えて思わずため息を吐いた。
こちらの言うことを疑いもせず聞く彼女を騙すことはさして難しくはないだろう。しかし、あの世話焼き攻撃は少々わずらわしい。
吹雪は、未だ止む様子を見せない。悪戯に年齢を偽ったことを初めて後悔した瞬間であった。
リーサとメウミアが作ったらしい朝食を食べている間もその後も、甲斐甲斐しく忙しなく動き回っては特に年下の面々に声をかけて回っていたリーサがこちらにやってきた。自分の番らしい。
「仏くん、朝ごはんどうだった?苦手なものとかなかったかしら?」
他の女性陣、しかも館の主のメウミアにまで同じように接しているようだから特段男に媚びているわけではないのだろうけれど
……
。
「ごめんなさい、昨日の今日だもの。あんまり話しかけない方がよかった
…
?」
少し眉を下げて落ち込んだように問うてくる。
……
あー、めんどくせぇ。
「ちがうちがう!リサさん、すごいなーって思ってさ。俺とか自分のことで精一杯なのに、人のことまで気にしてて!」
「私は単にこういう性分だから。大丈夫なら良かった!困ったことあったらお姉さんにいつでも相談してね」
今絶賛アンタへの対応に困ってるよ。それに、お姉さんじゃないんだけどな。
にこにこと笑う彼女はこちらの感情をまるで介す様子はない。まあ、介されても困るのだが
……
古郡鋼から苦手意識を持たれているのも気がついていないようだしマイナス感情に存外鈍いのかもしれない。
……
鈍くても問題のない人生を送ってきたのだろう。それが少しだけ、羨ましい。
「サミュエルくん、どこに行っちゃったんだろうな」
館側の人間も所在を把握していない辺りを見るに、おおかた誰かが彼を殺害した後に死体を自室に隠しているのだろう。
「サミュエルくん、まだ幼いもの。きっとさみしがってるわ。一人で泣いていないか心配
……
」
呆れるほどのお花畑思考。冷静に考えればサミュエル・キングが生きている可能性は限りなくゼロに近いと言うのに。
まだ食糧事情が顕著になっていない今の段階で人が消えた。警戒を高めておくに越したことはない。
ちら、と今度はドナと話し込んでいる彼女を見やる。この二人は特に面倒見の良い性格とあってか、主導権を握ることが多い。
善人を演じている可能性もあるから警戒は解けないが
……
あのお人好しっぷりが本当なら、人を殺すことなんてできないだろう。
「皆、怖い思いはしたくないわよね。私が優しく、苦しまないように殺してあげるから」
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