ortensia
2023-11-19 23:05:24
442文字
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ぜえぜえ興奮してるだけの傭のよーり。


 両手で頭を抱えながらもぎらぎらとした眼で見て来るエメラルドを、宝石のようだと喜んで見詰め返すことは出来無かった。
「おまえが、」
 震える体、揺れる瞳、それに合わせて声もぶれて居る。
「おまえが、おまえを見るおれを見て、」
 それはとても怯えて居るようには見えず、剥き出しの剃刀みたいなのである。
「おれのことを理解出来ない奇妙なものとしか思え無いとしても、」
 あるいはその剃刀で口火を切った起爆剤みたいな。
「それでも、おまえにどうしようも無くぐちゃぐちゃな儘の山程の感情を向けて居る、この気持ちを、」
 揺れる瞳は雫を張って居るから余計に波打つのだ。
「おれの、ことを、」
「あー。わかった。わかった!」
 震える声を遮る。
 驚いたのか、潤みが弛んだ瞳は、まるで今初めて目が合ったみたいだ。
「呼びます。」
 それを。
「愛と、呼びますから。」
 だから。
「おまえは、幾らおまえ自身がおまえのそのぐちゃぐちゃな感情を汚いと思っても。」
 わたしに向けた儘で良いです。


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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。