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ortensia
2023-08-03 23:43:53
1334文字
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リが傭に良いところなんて無いって言ってる。(ヒドイ) 話題でいろんなキャラが出て来る。
まるで気が無いように、目は合わない。
「おまえに長所なんて有るんですか」
「は?」
上がった顔。けれど満足出来無い。
「喧嘩売ってんのか?」
向けられる、普段より低い雑な応え。
「聞いたのです。」
「何を。」
呆れたような音は面倒臭げだ。
だから余計に、耳にした話が際立つ。
「虚弱な機械技師のため、重量の有る機材をよく運んで遣るのでしょう?自分は機械嫌いなのに、親切なことだと喜んで居ましたよ。庭師も同じように手伝って居るようですね、本人だけで無く、レオも礼を言って居ました。それを知って居るオフェンスやバッツマンが、おまえのことを漢気が有ると称して褒めて居ました。空軍の彼女は、女だからと軽く見無いことを評価して居ましたよ。泥
……
慈善家さんはおまえは冗談が通じる上ノリも良いと言ってまた悪巧みをして居るようです。」
「待て待て突然なんだ。」
「一等航海士やバーメイドに酒のツマミを振る舞うことが有るようですね、大半は自分で腹に収めてしまうようですが。」
静止を無視して続ければ、相手も諦めたようだった。
「ロビーやイドーラの娘達やハスターともよく遊んで遣って居るようですね、喜んで居ましたよ、面倒見の良いことです。」
「そこに王も含まれんのか。」
「調香師は、彼女の不手際で落下しそうだった香水瓶を、割れる前に拾い上げて貰ったとか?男の手に触られたのは不覚だったけれど、感謝して居ましたよ。」
「アイツほんと一言余計だな。」
はあと煩わしげに溜め息を吐いた男は、で結局なんなんだと問い質した。
「皆、おまえは人が良いと言います。」
「はあ、まあ、随分と買い被って貰ってるようだな?」
がりがりと自分の首の後ろを引っ掻いて男は言う。
「それとおまえになんの関係が有るってんだ。」
「だから
……
!」
だから。
「わたしにも優しくしろ。」
「
……
はあっ?」
今度は男は、心底心外だ、と言う顔をした。何故そんな反応に成る。心外なのはこちらだ。
だって。
「い、
……
今だって、わたしのシャツを乱暴にたくし上げて、素肌を引っ掻く
……
。」
「痛くして無いだろ。」
「また!」
「はいはい。優しい優しい。」
「優しくない!」
確かに厳密には痛みは無い。しかしこんなふうに引っ掻かれるなら、いっそ引き裂かれた方がマシだ。こんな、筆を刷かれるような。
「痛い!噛むな!」
「なんだよ、痛いのが良いって話じゃなかったか?ん?」
「ちがう!」
「じゃあこっち」
「舐めるのは優しいのとは違います!」
顔を上げた男がもう一度こちらを見る。どうしてこちらが聞き分けの無い子供に対するような反応をされねば成らないのだ。
「おまえの好きなことしかしないだろ?」
ほら、なんて言って伸ばして来る手のあたたかさは確かに心地良いが、絶対に意地悪だ。
「やっぱり優しくない!」
「ほら、もう夜更けなんだからあんまり騒ぐな、これ以上騒ぐなら塞ぐぞ。この寝台だって、あんまり暴れると悪く成る。」
そう言って口も舐められた。この儘では本当に塞がれてしまう。
やっぱり意地悪だ。
「おまえに対しては、違うんだよ。」
ほら、こんな優しくない男に、良いところなんて有るもんか。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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