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ortensia
2023-08-03 08:42:53
556文字
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猫?傭と一応飼い主リ
しねた。ねこはしぬまえにすがたをくらます。
その話を別なところで聞いたことが無いわけでは無い。
「おれ、しぬんだ。」
だからこのアトリエから出て行くのだそうだ。
「ほら、猫は自分の死に目を隠す、って言うだろ?」
わたしの居る、ここから。
あれだよ、あれ。と告げる猫の目を覗く。
それは爛々と輝き、生気に満ち溢れ、それは。
それはとても。
「
……
もっと死にそうな顔をして言いなさい。」
にんまりと笑う猫目は、しかし死ぬことを否定し無い。
ほんとうにしぬのだ。
だから。
「死んだ後のおまえは、だれがどうするのです?」
問うた内容を、猫は上手く理解出来無かったようだ。
と言うか。
「死んだ後のことは分から無いさ。」
だってしんでるんだから。そう言うことだ。
「死ぬ前のことしか考えて居無いから、死に目を隠すだの、考え無しなことを簡単に言うのです。」
猫は困った目をした。そんなこと言ったって。
「死んだ後だろうと、おまえをどこぞの馬の骨とも知れ無い輩に、好き勝手されては溜まりません。」
「馬の骨、って。骨に成るのはおれの方なんだけど。」
はあ仕方が無いと、猫はまるで骨を折る程くたびれた仕事をした後のように息を吐いて、結局出て逝くことはし無かった。これでまだ死に目を暗まそうと言うのなら、本当に骨を折って遣るつもりだった。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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