茉神 汐
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愛と孤独

自分の世界で愛に生きる孤独な松野カラ松のショートショート。

「別に返されなくても構わないさ」
 カラ松は笑う。彼にとって、愛を囁くことは重要であったが、返されることはさほど重要でもなかった。何せ彼の世界はいつでもキラキラと輝いて、愛に満ち溢れているのだから。
 愛を囁く自分は、きっと輝く全てのものと同じように、眩い輝きを放っているに違いなかった。カラ松はそれで満足していたので、返される愛があろうが無かろうが構わない。
「何せ、世界は愛に充ち満ちて、こんなにも輝いている!」
 自分の為に囁く愛だ。そこに他人の意思など介在しない。あるのは自己満足だけだった。カラ松は、愛に満ち溢れた世界の一員であり、それでいて孤独だ。