「Repeater」 左近in関ヶ原

BSR/4発売前二次創作/左近が3家康赤の関ヶ原にいたらというIF話/バッドルート

 この人の為に生きようと決めた。この人に付き従うと決めた。その心に詐りなどなかった。
「三成、様……?」
 関ヶ原の地で、三成の為に戦国最強、本多忠勝を足止めしていた左近は、戦地に伝わる伝令に表情を硬くした。喜色に染まり、さらに力を増していく徳川軍は動揺の広がる石田軍を圧倒していく。
 その戦況に思わず舌打ちをした左近だったが、即座に襲い来る兵たちを双刀で薙ぎ倒し、時には蹴りで退ける。急ぐはただ一ヶ所、徳川軍の本陣だ。まさか、そんなはずはないと、左近の頭は理解を拒む。敵を倒すためにかける間も惜しく、敵兵の肩を足掛かりにしながら先を進む。
 士気の差がそのまま、徳川軍の優勢に繋がっている。それを左近自身、認めたくなかったのかもしれない。


 辿り着いた徳川軍の本陣。そこでまず左近の視界に入ったのは、こちらに背を向けて一人立つ、家康の姿だった。一気に背筋が冷えた左近が、恐る恐る視線をその足元に向ける。
……っ!三成様ァ!!」
 そこには、地に伏せる三成の姿。左近は彼の名を叫び、刀を抜きながら家康の元へと駆け出した。その目に普段の緩さはなく、それこそこの戦にひたすら向かっていた三成に似た、憎悪の色濃く鋭い刃が宿っていた。