小ネタ

BSR/みついえ/現パロ
三成にタトゥーとピアスとアクセもりもりついてる

 賑わいを見せていた駅前の繁華街も、そろりと眠りにつきはじめる頃。終電から降りたった家康も、まばらになりつつある人の流れに乗るようにアーケード街を抜けた。
 アーケードを越えると、人が三々五々に散っていく。その中でも人が少なく、薄暗い路地に向かった家康は、不安げにりをきょろきょろと視線を巡らせた。こうして待ち合わせでもなければ、家康は全く立ち寄らない場所。
「おい」
 連絡をしようかと携帯を取り出した家康の背後から、無愛想な声が響いた。慌てて振り返った家康の目の前には、銀髪の男の姿。
「み、三成」
「貴様、慣れろ」
「慣れろって……
 言われても、と言いかけた家康だが、三成の鋭い眼光に呑み込んだ。常々目付きが悪い彼は、さらに数倍険しい目付きだった。
 目付きだけなら家康もある程度は対等に渡り合えるが、三成の場合はそれだけではない。耳には沢山のピアスが付いていて、一部など拡張してある。さらには眉尻や口にもピアスが光る。キラリと首元に光るのは大きなクロスのシルバーアクセサリー、胸元にはタトゥー。どう見ても、カタギには見えないのだ。家康だって、どうして三成とこうして待ち合わせをする仲になったのか、未だに不思議に思っている。
「来い」
「あ、三成またピアス増やしたのか」
「貴様にしては珍しいな」
 装飾品やタトゥーの変化に気付くと、三成の機嫌が良くなる。が、それを指摘すると三成は怒鳴り出すので、家康の胸にしまっている。



 やって来たのは、殆ど物がない三成の家。初めは食器どころか包丁すらないことに唖然としたが、家康はもう慣れた。家康を迎え入れた三成は、だからといってもてなすでもなく、隣に彼を座らせ、黙々と本を読むだけ。
 一見すれば不真面目そうな男だが、三成の本質は全くしんとしていた。
 飾り立てた姿は、三成の武装そのものだったのだ。