ぽふむん
2023-06-26 08:56:12
1545文字
Public 童しの
 

地獄に落ちろクソ野郎

#童しの版深夜の真剣物書き60分一本勝負
#童しの記念日2023

「初恋❤」「プロポーズ❤」「記念日❤」

しのぶちゃん鬼化ifです

お題が甘いので激甘です。

恋というものは「する」ものでは無く「落ちる」もの。

胸が、心臓が、脈拍がうるさいほどに鳴り響き、荘厳な音楽を鳴り響かせる
柄にもなく足が竦んだ。

意味がわからなくて、何が何だか分からなかった


もしあの鬼に会わずにいたら、こんな気持ちになれただろうか(いや、それは無いだろう)



あなたが欲しい
あなたが欲しい
私をあげる

私をあげる

他の女にやるものか。

初恋って

もっと甘くてふわふわ

マシュマロのように口に含めば溶けてなくなるようなものだと思っていた。



なんて重い女

地獄に落ちろこっち向いてよ
地獄に落ちろあなたも恋に落ちて

逆プロポーズだったのかな?あれ

雁字搦めにされたのは私の方だった

今私はあの人の後ろに付き従い歩く身の上。
想いが強すぎ、先走り、捕らわれて、鬼に堕とされ

あれからもう何年目の記念日だろう。

広くて大きな背中を惚れ惚れと見つめながら独りごちた。


───初恋は成就しないと言うけれど、成就しましたね。ただ───

この人と接吻する時、彼がいつも背中を曲げて目線を下げて・・・
または、幼女のように抱き上げて

あの人から口付け

私からも不意打ちの口付けをしたいものだ

もう「しゃがんでください」という時は何をしたいのか見透かされている。

平手打ちか口付けの二択

たまに口付け待ち顔されるようになっちゃった。
それもいいんだけど。可愛いから。

でも・・・ねぇ。


無限城のねじ曲がった空間を歩み、謁見の間まで歩む。

階段を下る

私の歩幅に合わせてゆったりと歩くあの人の頭の位置が一段下がる。



「あ!」

思わず頓狂な声をあげてしまった。
何かが降りてきたから。

「どうしたの?しのぶちゃん」
不思議そうに振り返ったあの人の肩に手を置き

思いっきり背伸びをして
瞳を閉じて

唇を重ねた。
薄目を開けてあの人の表情を観察したら

虚をつかれて目を見開いている。

わぁ、顔真っ赤

かわいい。

「届きました❤」

「は?」
「階段一段の高さは大体五寸(15cm)なんですよ」

小さくガッツポーズを取ると「はぁ」
と、間の抜けた返事を返してきた。

「私とあなたの身長差は1尺と2寸ほど」

もう一度背伸び。

「5~6寸なら背伸びすれば唇に届きます」
柔らかく口付けた。
この人の唇

甘いなぁ。
さっきまで煙草吸っていたのに

なんて言うのか、苦くて甘い。
プリンのカラメルみたい。

あぁ、そういえば、この人の頭もプリンみたい。

苦くて甘くて、滋養たっぷりの私のプリン。

「し・・・しのぶちゃん・・何か甘いもの食べてきた?稀血かな?君の唇すごぉく甘いんだけど?」

耳まで真っ赤になって聞いてきた。かわいい❤

「いぃえぇ。あなたの唇が甘いんですよ」

「しのぶちゃんも・・・ん・・甘いよ。甘くて・・・おいし・・」


ちゅ
ちゅ

と、唇の重なる音が響き渡る。

うん・・・ごほん・・・ごほん

わざとらしい咳払いが聞こえて、そちらを見やる。

まるで蟄居の間に座しているように黒死牟様がいらした。

視線のやり場に困っていらっしゃる。

この方も可愛いところがおありになる。

「お前ら・・・イチャコラバカップルするのは後にしろ」

あら、猗窩座様まで顔どころか全身が真っ赤

イチャコラバカップル・・・

そんなにイチャコラしてるかな

「良い・・・お前らもっと睦むが良い」

頭上から声がした。
わぁい。無惨様からお許しが出た。
しのども中々に需要があるとか何とかボソッと言われたのが気になるけど・・・

ま、いいか

この人の唇。何度も奪ってやる。