あけみ
2023-01-09 17:18:35
481文字
Public SPN(小説)
 

【SPN】犬になったディーン【CD】


 指定のモーテルに辿り着く。カスティエルが部屋に入ると途端、ディーンに抱きしめられ戸惑う。
「キャス! キャスだ〜! キャス! キャス!」
 カスティエルの首筋にすりすりと頬を寄せるディーンは、好意を体中で表現してるようだった。
「サム、ディーンはどうしたんだ?」
 ディーンを抱きとめたままカスティエルは怪訝に眉根を寄せる。サムは溜息をつき、魔女の呪いだと説明した。
「ロウィーナに助けを求めたら、24時間後に解ける呪いらしい」
 苦笑してからサムは、犬になったディーンの面倒をカスティエルに見てほしいと言った。
「それは、構わないが」
「キャス! 俺を撫でろ!」
 ディーンに促され、カスティエルは優しく後頭部を撫でる。すると、うっとりと瞳を潤ませたディーンは満面の笑みを浮かべた。その表情にドッキュンと、鼓動が波打つ。カスティエルは顔を背け、自身の戸惑いを誤魔化し咳をする。
 それから1日中、モーテルのテレビで映画を見ながら過ごす。ディーンはずっとカスティエルの膝の上に頭を置き、撫でられる手に身を寄せる。
 あまりにも無垢な彼に手は出せなかった。


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