【能楽鑑賞】#97 第三回 士乃武能

狂言「棒縛」 能「定家」

第三回 士乃武能
金春流 髙橋忍の能「定家」
2023年12月10日(日)13:00 開演
国立能楽堂

【番組】

●舞囃子「高砂」
髙橋忍

 笛:藤田貴寛
小鼓:鵜澤洋太郎
大鼓:安福光雄
太鼓:吉谷潔

●仕舞「八島」「羽衣キリ」「角田川」「野守」
髙橋忍

●一調「山姥」
中村昌弘
太鼓:吉谷潔

●狂言「棒縛」
太郎冠者:野村萬斎
次郎冠者:深田博治
   主:野村裕基
  後見:月崎晴夫

●「定家」解説
金子直樹

●能「定家」
女/式子内親王ノ霊:髙橋忍
旅ノ僧:福王和幸
供ノ僧:村瀬慧、矢野昌平
里ノ男:高野和憲

 笛:藤田貴寛
小鼓:鵜澤洋太郎
大鼓:安福光雄


*・*・*


一週間ぶりの能楽鑑賞でした。

今回は、舞囃子、仕舞四番、能の全てのシテを
髙橋忍師が務めるという、
チャレンジ的ワンマンショー!😳✨

しかも舞囃子+仕舞の演目が五番立になってるんですよ!
コレはなかなか興味深かったし、実際に観ていたら女舞と男舞の体の使い方の違いなんかが分かりやすかったですね。

とても丁寧で美しく、袴姿でも、
装束を纏って舞ってるような画が思い浮かぶ舞でした。

今回も上質なお能の会で満足満足😊✨



●狂言「棒縛」

狂言の中でも定番中の定番ですね。

「棒縛」は、萬斎沼に落ちて直ぐの頃に一回観たけど、その時のシテは裕基くんでした。だからもう世代交代しちゃったんかなと思ってたけど、ここ最近また萬斎さんが棒縛を演ることが多くて、観〜た〜い〜!(੭ ˃ ω˂ )੭ु⁾⁾と思ってたら、早くもチャンスが巡ってきました👍✨

ということで、念願の萬斎さんの棒縛なので、普段は脇正面の民だけど、初見は正面から観たい!ということで、正面席を確保。ちょっと後ろの方だったけど、良く見えました😊✨


今回は萬斎さん&深田さんのベテランコンビ✨
(てか他の若手の皆様は、この日、横浜狂言堂でしたね)

萬斎さんの装束
オレンジの袴に紺の狩衣

深田さんの装束
水色の袴に茶色の狩衣

色違いの装束で可愛い可愛い😊💕


縛られようが、主に見つかろうが、終始メゲない太郎冠者にめっちゃ笑いました😆✨

どんなに頑張っても、盃と口までの距離が縮まらない姿(顔芸)も気合い入っててワロタ🤣

と、同時に棒に添えてる手先が美しい✨
棒捌きがカッコいい✨

改めて体幹の良さを感じるとともに、
美声の謡も聴けて満足満足👍✨

萬斎さんの棒縛、サイコーでした!!😆👍✨


一方、次郎冠者は美味しいところを持っていくしたたかなイメージがあったけど(多分、前回観た時は淡朗さんだったからカモ)、深田さんの次郎冠者は可愛かったなァと😊

縛られた状態で舞う姿がなんとも滑稽で🤣
(扇が使えないから、めっちゃ顎で表現するやん🤣)

深田さんも表情の作り方が上手いから、太郎冠者とのノリの良いコンビ感が出ててサイコーでした😉


主人役の裕基くんも、役に合った良い表情をするようになったなァ、としみじみ😌

次郎冠者を後ろから縛ろうと近寄ったときのニヤリ顔、二人の宴会を見つけて仏頂面になった時の顔、どっちもよかったわ🤣(笑)



●能「定家」

式子内親王と定家の禁断の恋を題材にした作品。
愛し合いながらも逢えぬ仲の二人は死後、定家の執念が定家葛となり内親王の墓に纏わりついて束縛する。
二人は今なお、互いに愛欲の苦しみを受け続けており、内親王の霊はこの妄執を晴らして欲しいと願うのだが


過去に一度、観世流で観たのですが、その時は睡魔との戦いで殆ど覚えておらず😂
うつらうつらしながら、シテは綺麗だったということくらいしか覚えてませんでした😂

それもそのはず、今日の解説でも言ってましたが、2時間の大曲にもかかわらず、動きが非常に少ないので眠くなるんですよね💦

ということで、

今日はある意味リベンジでもあったのですが、金子直樹さんがそんな「定家」の楽しみ方を丁寧に解説してくださったので、事前に心構えは出来ました。

能というのはストーリーを楽しむのではなく、自分の経験も重ねて、シテの心情から何かを感じ取る。
そして結末は、自分が感じたままに解釈すれば良いのだと。

確かにこれは能楽ならではの、楽しみ方であり、面白さでもありますよね。



んで、いざ始まるとうん、やっぱ眠い!😂



前半は睡魔との戦いでしたね💦
もちろん懸命に抗いましたけど😅
大体、今週は連日残業続きだったので余計に😵

だけど、後シテが出てきたら、
何故か霧が晴れたかのように覚醒しましてね。
眠気がどっかに行きました😳

これは自分でもビックリ。
とても不思議な感覚でした。


序ノ舞、とても良かったです。
式子内親王の品格が感じられるような舞でした。

そして以前よりも、
舞を観るのが好きになってると実感しました。
最近、歌舞伎も観るようになったからかな?🤔


あと使用してた面が「瘦女」だったんですけど、
あれ?シテってこんなだったっけ?🤔と思って、
後で調べたら観世流では「泥眼」を使ってるんですね。

後者の方が女性の面影が残ってるから、
前回観た時に綺麗に感じたんだと思いますが、
「瘦女」だと内親王の苦しみが伝わってきて、
定家の束縛の強さが強調されます💦


最後、内親王は一度は束縛から解放されたものの、
最後は自ら定家葛の中に戻ってしまいます。

いろんな解釈が出来る結末ですが、私は、解放された時に失恋したときのような孤独も感じてしまったのでないかと思いました。

自由に恋することが許されない身分だった内親王にとって、定家との秘密の恋愛(愛欲)は、そう簡単には手放せないものだったのかもしれません。